【櫻井直樹医師】ニーズ様々な「ひげ脱毛」最近の主流はレーザー

 【Q】毎日、夕方になってくると頬(ほお)がひげで青くなって気になります。ひげ脱毛はどのように行うのでしょうか?(30代男性)

 【A】ひげ脱毛は私自身も受けましたし、当院でも多くの男性が受けられている治療です。忙しい毎朝のひげそりの時間を短縮したい、清潔感を出したいなどの理由から受けられる方が多く、つるつるになるまでを希望される方から、完全にひげがなくなるのは希望せず薄くなる程度を希望される方までニーズは様々です。

 脱毛には大きく分けて、ニードル脱毛(電気針脱毛)と医療レーザー脱毛の2つがあります。いずれの治療も、毛の幹細胞が存在する毛隆起(バルジ)を破壊することにより脱毛を実現します。

 脱毛は人体にダメージを与える行為、つまり、医療行為ですので、脱毛は医療機関で受ける必要があるのは重要なポイントです。さらに言えば、エステ機関で「脱毛」を行っているのは、バルジを破壊しない一時的な減毛だけか、あるいは医師法違反であるか、ということになります。

 最近ではニードル脱毛を最初からする機会は滅多になく、レーザー脱毛で開始することがほとんどです。レーザー脱毛は、毛のメラニン色素に吸収される波長の光線を照射することにより、毛のメラニンを伝わってバルジを熱破壊します。

 治療の実際は、医師の指導監督のもと、医師ないしは看護師が施術(30分程度)を行います。月1回で、5回程度でかなり薄くなってきた実感が出てきますし、つるつるになるには10回程度を要することが多いです。注意点として、日焼けしていると正常皮膚にもメラニンが増えてしまって、レーザーによりやけどするリスクがありますので、治療期間中は日焼け止めをしっかり塗ってUVケアに努める必要があります。

 また、レーザー脱毛は、あくまでメラニン色素に反応する光を用いていますので、メラニン量の少ない毛(白髪・うぶげ等)は効果がなく、こちらはニードル脱毛で治療することとなります。

 ◆櫻井直樹(さくらい・なおき)02年、東大医学部卒。東大付属病院、関連病院に勤務後、美容外科クリニック勤務を経て千葉県松戸市にシャルムクリニック開設、他院皮膚科顧問も歴任。皮膚科専門医、レーザー専門医。

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