相撲見ようぜ!行司さん撮ってみた
いよいよ10日に初日を迎える大相撲秋場所。横綱・照ノ富士や新鋭・伯桜鵬の休場は残念だが、新大関・豊昇龍や巻き返しを期す貴景勝、霧島の先輩大関など楽しみは尽きない。
でも、ただぼーっと見てるだけじゃチコちゃんに叱られるので、ちょっと通の気分が味わえるような見方を教えちゃいます。
それはズバリ、行司さん!名古屋場所で砂かぶり取材をした成果をお見せしよう。
まずは足元から。序ノ口から幕下の担当は裸足。力士でいう関取にあたる十両格になって初めて白足袋を履ける。さらに草履を履けるのは三役格になってから。この辺は力士と同じく厳しい格差社会となっている。
次は軍配などに付いている房の色。序ノ口から幕下格は黒または青(というか緑)。十両格は青白、幕内は紅白、三役格は朱で、一番上の立行司・式守伊之助は紫と白だ。
なお、現在は空位だが伊之助より格上で“行司界の東の正横綱”木村庄之介の房色は総紫。日本史の授業で習った「紫は高貴な色」という通りなのはさすが伝統ある国技だ。
さらに立行司は左腰に短刀を差している。これは軍配差し違えがあった時には切腹するという覚悟の証し。つまり、偉くなると責任も重くなるというお気楽ヒラリーマンの私には無縁なアイテムだ。
さて、この辺で時計係が制限時間いっぱいを告げてきた。続きは国技館かテレビで、行司の動きも含めて大相撲を楽しんでいただきたい。(デイリースポーツ・和田康志)





