阪神の2人の大物ドラ1選手の共通点は…

 春季キャンプから一夜明けた全体練習でのこと。この日の狙いは初の甲子園練習となった佐藤輝明内野手。本拠地見参する姿を一枚の写真に収めたい、そんな気持ちを胸に、一塁側ベンチ横のカメラマン席に陣取った。

 ウォーミングアップを終えた佐藤輝が外野からこちらへ戻ってきた。ワイドレンズでバックスクリーンを入れて撮ろうと意気込でいると…「ふふふっーん♪」鼻歌を歌いながらゆっくりと接近。待ち構えるカメラを意識することなく悠然とベンチ中へ消えていった。

 『こんなルーキー初めてやわ…』。心の中で叫びながら半端ない大物感に度肝を抜かれた。

 その光景を見ていたのかどうかは定かでないが、球団広報が近づいてきて、「佐藤は今までのドラ1と何が違いますか?」と聞いてきた。とっさに「うーん、やたら落ち着いてるのと、レンズを向けたら何かしてくれそうな選手です!」と答えた。「今までの阪神にいないタイプですか?」と再びの質問に、いや、藤浪選手がいます!と答えた。

 開幕投手を務める藤浪が好投して佐藤輝が打ちまくる。両者が同じフィールドに立ったらどちらにレンズを向けるべきか悩ましい…。そんなことを想い巡らせながら、お立ち台に並ぶ両選手を想像するだけでワクワクして鳥肌が立つ。

 キャンプ、オープン戦から上々の滑り出しの2人。今年は佐藤輝、藤浪選手から目が離せない!(デイリースポーツ・田中太一)

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