【野球】日本野球は何か変えないといけないのか 選手からも意見が・・・侍ジャパン過去最低WBC準々決勝敗退

 ベネズエラに敗れて引き揚げる日本代表=15日(共同)
9回、遊飛に倒れ最後の打者となった大谷(15日)
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 第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は17日(日本時間18日)にベネズエラの初優勝で幕を閉じた。日本代表「侍ジャパン」はベスト8で敗退。チームが帰国後も決勝までの全試合を見届けたが、野球の面白さを改めて感じることができた。マイアミで見た現地の雰囲気や野球熱を伝え、日本野球の未来に提言する。

 野球とベースボールは違う。そんな格言じみたことを耳にしたことがあった。正直、すかしやがってと思っていたが、こんなにも試合を見るのに熱中したのはいつ以来だろうか。野球っておもしろいな、奥が深いなと心を躍らされた。

 SNSでこんな投稿を見た。「本気でWBCを戦っているのは日本だけ」だと。確かに米国代表の選手の中には、発言を聞くと大会自体を軽視している人もいたと思う。驚かされたのは初優勝したベネズエラやドミニカ共和国だ。

 ひと言で言うなら、かっこいい。全力で1点を奪い、全力で1点を守る。勝つためには当たり前のことかもしれないが、ただの安打、ただのワンプレーに思わず声が漏れる。国を背負っている、優勝したい…。それ以上に、ただ純粋に野球を楽しんでいるようだった。

 それは選手だけではない。スタンドの観客は知人なのか、同じユニホームを着ているという共通点だけなのか、すれ違いざまにハグをしている。敵味方は関係ない。時には両国のファンが入り乱れて、えたいの知れない“音”を出すのだ。

 そして、メディアも一緒に戦っている。記者が自国の本塁打にガッツポーズし、勝利に涙を流していた。何が正解か分からないが、私は担当球団を「フラットに見ろ」と教わってきた。担当選手の活躍はうれしいが、喜怒哀楽の感情は取材中ならグッとこらえる。でも台湾やドミニカ共和国、ベネズエラの記者らは感情をむき出しにしていた。

 今大会、日本は過去最低の結果に終わった。準々決勝で戦ったベネズエラが世界一になった。日本も弱いわけではなかったと思う。ただ、このままでは海外との差が開くのではないかと心配になった。今のままでも国内の観客動員数が急激に下がることはないだろう。NPBの選手もファンも情熱を持っている。でも、世界で勝つためには何かを変えないといけないと思った。

 その一つがルールだろう。野球は“間”のスポーツ。個人的にはピッチクロック反対派だった。時には時間を取り、うまく間を取ることで相手と駆け引きをする。そんな野球が面白いと思っていたが、世界で勝つためにはピッチクロック、ピッチコムの導入は不可欠だと感じた。

 ボールもそう。佐藤輝は飛距離について「当たり前というか、飛びますよね。(球が)全然、違います」と言っていた。国際大会が行われるたびに課題となる、使用球への適応。全てをMLBに合わせる必要はないと思うが、選手から意見が出ていることも確かだ。

 現地メディアからは第1回、2回大会のようなスモールベースボールに原点回帰すべきという提言もあった。日本らしい野球を追い求めるのか、世界基準のルールに合わせるのか。日本野球は大きな選択を迫られているように思う。五輪、WBCで再び頂点に立つため、米国や南米諸国の背中が遠くなるのだけは避けてほしい。(デイリースポーツ・今西大翔)

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