【スポーツ】28年ロス五輪メダル候補!新種目フラッグフットボールの魅力とは アメフトから派生 女子は世界選手権で銅メダル
2028年ロサンゼルス五輪で、追加競技として男女フラッグフットボールが実施される。女子日本代表は昨年の世界選手権で銅メダルを獲得しており、五輪でもメダル候補。アメリカンフットボールから派生したフラッグフットボールの魅力とは。
フラッグフットボールがロサンゼルス五輪で実施される。女子日本代表の井川宅朗ヘッドコーチは「いろんな競技からアスリートに来てもらっている。強化してやっていきたい」と意欲をみなぎらせる。女子日本代表のDB兼WRの上松あかり(ヒューペリオン東京)は「ルールは複雑で難しいと思うけど、日本という大きなチームで戦っているというところに注目してほしい」と、3年後に控える大舞台に向け、闘志を燃やしている。
フラッグフットボールは、アメリカンフットボールを基にしている。ただ、アメリカンフットボールと違って接触プレーが禁止のため、タックルの代わりに腰の両側に着けた「フラッグ」を奪い、相手の攻撃を止めることで得点につながるパスやボール運びを阻止する。
1チームは5人で構成される。攻撃側と守備側に分かれて行われ、4回の攻撃で20ヤード進むことができれば、再び4回の攻撃権を得られる。試合時間は、前後半各20分ずつの計40分。女子日本代表は昨年の世界選手権で銅メダルを獲得しており、五輪でのメダルが期待される。
限られた攻撃時間の中で、いかにパスを通すか、チームで作戦を立てる頭脳戦も魅力。上松は「チームスポーツで、アメリカとか身体能力が自分たちよりも上のチームにも、チーム力で勝てるのがこのスポーツの魅力。結果が出たときには、すごいやりがいを感じる」とアピールした。
男女の日本代表はアメリカに遠征中。インターナショナルボウル(国際親善試合)に出場し、経験を積んでいる。自チームで主にQBを務める上松は「新しいポジションで初めて世界大会に行く。挑戦者の気持ちでしっかりチャレンジしたい。アメリカに対して自分たちのやってきたことを100%出し切りたい」と奮闘中だ。
目標はロサンゼルス五輪での頂点。「まずは日本代表として出場することが一つだけど、チームを引っ張る存在となって金メダルを取りたい。応援を背負ってやっていきたい」。フラッグフットボール初代五輪王者の座に必ずついてみせる。(デイリースポーツ・南香穂)




