【野球】阪神 好ゲーム&エスコンのおもてなしに「心がホッカホカ」ファンが感激した温かい3連戦 新庄監督&藤川監督も再戦熱望
「日本ハム1-7阪神」(5日、エスコンフィールド)
試合後、Xでファンの声を見てみると温かい光景が広がっていた。阪神ファンが「エスコンさんのおもてなしは毎年見る度に心ホッカホカ」「マジで12球団一」とつぶやけば、日本ハムファンも「喜んでいただいて」「阪神ファンの声援はマジで違う」とお互いがお互いをたたえ合う書き込みが集まっていた。
エスコンフィールドの演出は昨年の交流戦から注目を集めていた。今回、ビジョンでは本拠地のファンだけでなく、ビジターのファンも映し出されていた。阪神が勝利した際はお立ち台が設置され、照明も暗転。まるでホーム球場のようなヒーローインタビューが実施された。
そして第3戦後にはビジョンで感謝のメッセージも掲出。「阪神甲子園球場に渦巻く、あの圧倒的な熱気と一体感。誰もが『唯一無二』と語るのその光景に、私たちはいつも尊敬の念を抱いています」などと記されると、スタンドからは拍手も起きたという。
球場演出以外でも、新庄監督と藤川監督のメンバー表交換パフォーマンス。佐藤輝が通算100号を放った際には、新庄監督がベンチから拍手を送り、佐藤輝が三塁ベンチ前に出て頭を下げるシーンもあった。第2戦もレイエスと梅野が打席で交流。自身の生活をかけて選手たちが戦うプロ野球の世界で、なかなか見られない光景だったと感じる。
だからこそ第3戦後、藤川監督は「また日本ハムの新庄監督と対戦したいなという思いもある」と語った。「タイガースは伝統球団だし、セ・リーグっていうのはまた少し空気が違うんですけれど、徐々にセ・リーグも変えていければ、NPBの良さもさらに広がるんじゃないかと思う」と言う。
試合もさすが両リーグの首位チームという内容。1、2戦は接戦でどちらに転んでもおかしくなかった。第3戦も点差は開いたが、阪神が初回に相手投手の乱調につけ込んで先制し、森下の中押しタイムリー、そして佐藤輝のダメ押しホームラン。投げてはデュプランティエの好投など、相手の隙を逃さない緊張感のあるゲームだった。
新庄監督も「あと7試合ぐらいしたいね。やっぱり面白いですからね。選手も楽しいと思いますよ」と語った。両指揮官ともMLBでプレーし、日本とは異なる野球を経験。プロ野球の新たな世界観を示すような3連戦だった。(デイリースポーツ取材班)