【野球】巨人 原野球が消えた要因は-“悪夢の8連敗”も起因と評論家「落ち着かなくなった」「検証チームが必要」
巨人・原辰徳監督が今季限りで退任することが明らかになった。
3年連続V逸、2年連続のBクラスは巨人の同一監督としては史上初の屈辱。リーグ制覇9度、日本一3度の名将に対し、ファンからも批判の声が高まっていた。
3度目の就任となった19年からはリーグ連覇。そこから低迷に致るまでの原因はどこにあったのか。
巨人OBのデイリースポーツ評論家・関本四十四氏はさまざまな要因があるとしたうえで、「今年もそうだけどやはりリリーフ陣が固定できない。1点勝負を勝ってきた原野球ができなくなった。ここしばらく、色が出なくなったよな」と首をひねった。今季、巨人は1点差ゲームで借金3と接戦の弱さを露呈した。
ドラフト上位選手の低迷、助っ人陣の不調なども響いたが、若手投手陣が伸びない一因として起用法にも言及。「最善策ということで手を打っていたんだろうが、すぐに交代、すぐに入れ替え。よく言えば風通しのいい、コンディションのいい選手を使うという見方もできるか、何か落ち着かなくなった。ベンチの焦りが伝わるというか、高橋にしても平内にしてもそうだけど、『今日ダメなら2軍だろうな』と、不安に思いながら投げている選手もいたんじゃないか」と、振り返った。
攻撃陣はチーム打率・252、本塁打数164本はいずれも両リーグトップ。だが、盗塁数48はリーグ4位で、攻撃のバリエーションが乏しかった。
関本氏は19、20年の日本シリーズでソフトバンクに2年連続4連敗を喫した悪夢が起因しているとし、「あの時はスピードボールに圧倒され、パワーの違いを痛感させられた。あれ以来、強いスイングをより徹底したのだろうが、いやらしさのある打者がいないよな。近年はここぞのチャンスでも、吉川や松原といった選手まで大振りするような雑な攻撃が目立つようになった」と語った。
徐々に歯車がかみ合わなくなった5年間。関本氏は「選手が踊らなかったし、結果的にはコーチ陣もうまく使いこなせなかったのは残念だろうな」と、原監督の心情を推察。後任には阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチが確実視されるが、「なぜこうなったのか。編成含め、まず、近年の状況を客観的に検証するチームが必要だろうな」と指摘した。(デイリースポーツ・佐藤啓)



