【野球】CY賞男 黒船・バウアーに太平のセ・リーグの眠りを覚ます超ド級の投球を期待する
サイヤング賞男、トレバー・バウアー(32)はDeNAのV奪回の起爆剤となり、日本球界に黒船級の衝撃を与えることができるのか。
バウアーが22日のイースタンリーグ・楽天戦(平塚)で来日2度目の登板を果たすという。初登板となった16日のイースタンリーグ西武戦(横須賀)では53球を投げて4回4安打無失点。貫禄の投球で、ファームの試合ながら2680人のファンを集めて球場を超満員にした。
過去、日本球界には数多くの大物外国人投手が来日している。私も実際に公式戦やオープン戦などで投球を目の当たりにしたことはあるが、シーズンを通じて働いたケースは少ない。MLB通算124勝107敗310セーブ、最多セーブ3回、最優秀救援投手の2回輝き、2008年には野球殿堂入りしたリッチ・ゴセージ(71)は1990年シーズン途中にダイエー(現ソフトバンク)に入団した。だが、わずか登板28試合で2勝3敗5セーブ、防御率4・40の成績しか残せず退団している。
12年にソフトバンクに在籍したブラッド・ペニー(44)もドジャース時代の2006年、16勝9敗で最多賞を獲得した投手だった。しかし、登板はわずか1試合で、チームを去っている。
その2人に比べてもバウアーの実績は負けていない。いや、それ以上だろう。レッズ時代の15年から4年連続で2ケタ勝利を挙げているだけではない。20年は新型コロナウイルス感染症の影響でMLBは短縮シーズンとなったが、防御率1・73で最優秀防御率のタイトルを獲得。同時に、米球界では投手の最高の勲章であるサイヤング賞にも輝いている。現段階ではダルビッシュ有(36)も大谷翔平(28)もあと一歩で手が届いていないタイトルだ。
長い日本プロ野球歴史で、サイヤング賞投手が公式戦で登板したことない。このまま順調に調整が進めば5月2日の広島戦(横浜)で1軍デビューを果たすといわれている。
今季のDeNAは開幕戦から連敗スタートを喫したが、20日終了時点でリーグ3位。首位争いを演じる位置まで盛り返している。
しかも、WBCの“激投”の余波で1軍での登板が遅れていた今永昇太(29)が21日に広島戦(マツダ)戦から返ってくる。また、昨年11勝を挙げながら、右三角筋後部繊維肉離れの大貫晋一(29)も復帰してくる。ここにバウアーが加わってくるのだ。
バウアーは試合前にウオーミングアップで140メートル級の遠投を取り入れるなど独自の調整法で有名だ。その上、「登板は中3日でもいい」というほどの豪腕で知られている。先発陣の一角を占めれば、ハマに新たな風が吹くことは間違いない。
この2年、ヤクルトの連覇で終わった太平のセ・リーグの眠り覚ます、超ド級の投球をみてみたい。(デイリースポーツ・今野良彦)




