【野球】楽天・育成再契約の水上桂 同世代の飛躍に誓う支配下登録、一軍「自分も同じ舞台で」
来季育成からの再スタートを切る、楽天・水上桂捕手(21)が逆襲を誓った。
プロ入りからもどかしい3年間だった。明石商から19年のドラフト7位で入団。ただ、「自分の想像していた成長というのがあまりできなかった」。思ったような成績を残せず、これまで1軍での出場はゼロ。今オフに育成選手として再契約する形となった。
もがき苦しんだだけに、同級生の存在が輝いて見えた。
明石商高3年時に選出された高校日本代表ではロッテ・佐々木朗、オリックス・宮城、阪神・西純、ヤクルト・奥川らとチームメート。U18のワールドカップでは最も多くマスクをかぶり、タレント投手陣を引っ張った。
「みんなすごいな。頑張ってるなって思う部分がある」。プロ入り後、早くから華々しい活躍を見せる同級生に刺激を受けつつ「自分も同じ舞台でやりたい」と1軍への思いは強くなるばかりだ。
プロ入りから自身の課題として、打撃面を挙げている水上。阪神・西純とは今でも連絡を取ることがあり「高校の時からすごかった。ちょっと教えてほしいです」。今季ホームランを放つなど、“二刀流”の活躍を見せた右腕に対し、冗談交じりで打撃のアドバイスを求めた。
先月行われていた秋季キャンプでは、日が暮れるまで汗を流した。「バッティングもそうですけど、スピードと強さがない」。自分に足りないものを分析し「体を強くすること」を目的にこのオフは食事面、ウエートトレーニングに重点を置き、パワーアップを図っている。
「結果とベンチの信頼を積み上げて、まず支配下。そして1軍目指していけるように一生懸命やりたい」。水上はこれまでの悔しさを力に変え、かつての仲間が集う舞台に這い上がっていく。(デイリースポーツ・滋野航太)



