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【野球】拙守続きのポランコ、ウォーカーの存在 巨人助っ人獲得に微妙な影を落とすのか

 拙守続きのグレゴリー・ポランコ(30)、アダム・ウォーカー(30)の存在は、今後の巨人の助っ人獲得に微妙な影を落とすのだろうか。

 昨年までのデータだけをみれば、2017年のWBCで最優秀外野手となったボランコに守備の穴があるとはいえない。実際、MLBのパイレーツに在籍した8年間で右翼手としては697試合に出場し、守備率・981、中堅手では13試合で守備率1・000、62試合に出場した左翼手しての守備率は・977だ。無難な数字だろう。

 もちろん巨人がポランコを獲得したのは、打撃力を買ってのことだ。8年間で通算打率こそ・241と低いが、696安打、96本塁打、98盗塁は、助っ人外国人として十分に期待できる数字だ。

 メジャー経験のないウォーカーは、打撃面でも守備面でも未知数の存在だった。独立リーグのアメリカン・アソシエーションで2回の本塁打王に加え、2021、22年とシーズンMVPにも輝いている。マイナーリーグでも通算143本塁打を記録しており、長距離砲として活躍できる可能性を秘めた選手であることは間違いない。12日のDeNA戦(横浜)終了後時点では規定打席には達していないが、チーム内の本塁打数は岡本和真の12本に次ぐ7本だ。

 だが、両外国人選手とも守備で味方の足を引っ張るシーンが目立つ。12日はポランコが四回に、ソトの打球に追い付きながらグラブからポロリ。記録こそ二塁打だったが、失点のピンチを招いた。また、ウォーカーに不安を感じている原辰徳監督は、2番・左翼で先発出場させながら、早々と五回の守備から交代を命じ、立岡宗一郎を守備固めとして起用した。

 外国人助っ人にまず期待されるのは打撃力で守備はあまり重要視されない。巨人では、チーム在籍中にゴールデングラブ賞を獲得した助っ人は1976年のデービー・ジョンソン、13年のホセ・ロペスの2選手だけである。ジョンソンは二塁手、ロペスは一塁手での受賞で、外野手にはいない。

 外国人選手を獲得する場合、代理人などが売り込みのために作成した映像をチェックするのが最初だろう。この映像は野手の場合、好調時の打撃や活躍した際の打撃で編集されているケースが多い。いわばいいとこ取りで、凡退シーンや守備での映像も含められてはいない。外野手が打球に反応するシーンを撮影した映像は少ないと聞く。

 その後、実際に試合でチェックできる選手はいい。だが、関係者が独立リーグでプレーするウォーカーなどを獲得調査する場合、何試合も追いかけてチェックすることはできないだろう。

 今季、巨人は外国人選手の守備に足を引っ張られている。1点を争う試合では、それが命取りになりかねない。原“全権”監督はシーズン中にしろ、来季以降にしろ、今後の助っ人補強には、今までにはないような守備面にもウエートを置いたピックアップも必要性を痛感しているはずだ。=敬称略=(デイリースポーツ・今野良彦)

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