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【競馬】躍進するモーリス産駒に注目

 JRA2歳リーディングサイヤーのランキングがなかなか面白いことになっている。先週終了時点で、新種牡馬モーリスがトップを走っているのだ(1位の常連ディープインパクトは5位)。ここまで15勝を挙げ、獲得賞金1億8549万9000円も断トツ。ポスト・ディープ、キンカメの座を狙う争いで、一歩リードしていると言っていいだろう。

 今のところ最も多くのモーリス産駒に騎乗しているのはC・ルメール騎手。素質馬の依頼を多く受けているだけあって、成績も〈2・5・3・1〉と複勝率は驚きの90・9%!

 この成績について本人に直撃したところ、「2着ばっかりですね…」と苦笑いを浮かべつつ、続けて「産駒は総じて大きな馬が多い。その影響なのか、反応が少し遅くて、あまり切れる脚はありません。特に新馬戦では、まだ動き切れないことが多いです」と説明してくれた。

 確かにクラス別のデータを見ると、

 新馬戦〈8・11・6・41〉勝率12・1%、連対率28・8%、複勝率37・9%

 未勝利戦〈6・7・2・18〉勝率18・2%、複勝率39・4%、複勝率47・5%

 オープン以上〈1・1・0・1〉勝率33・3%、連対率66・7%・複勝率66・7%

 「モーリス産駒は使いつつ良くなってくる」。ルメールの言葉通り、初戦は勝ち切れない傾向があるものの、晩成型だった父の現役時代同様、2戦目以降にきっちり上昇する。新馬戦がスタートした当初に同産駒が21連敗を喫した時は関係者もやきもきしただろうが、今になって思えば納得かもしれない。27日の中京新馬戦で、名牝シーザリオを母に持つ良血ルペルカーリア(牡2歳、友道)が1番人気に推されながら4着に敗れたが、このデータを見る限り悲観する必要はなさそうだ。

 ルメールは「モーリスの子どもはきれいな格好をした馬が多い。長い距離も問題なさそう。いい繁殖牝馬にたくさんつけているし、いつか大物が出てきても不思議はないですよ」と締めた。

 なお、個人的に注目しているモーリス産駒として、21日の中山で新馬勝ちしたブルメンダール(牡2歳、美浦・国枝)、同日に初勝利を挙げたゾディアックサイン(牡2歳、美浦・萩原)、2冠馬ドゥラメンテの近親レガトゥス(牡2歳、美浦・木村)の3頭を挙げておきたい。来春のクラシックロードには何頭が名を連ねているのか、本当にディープやキンカメ亡き後の覇権を握れるのか、興味は尽きない。(デイリースポーツ・刀根善郎)

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