【野球】巨人・原監督がヤングG戦士に秋季キャンプでスピーチさせる真意とは…

 来季の日本一を目指し、6日から巨人の宮崎秋季キャンプがスタートした。

 若手中心の参加メンバー。練習前は原監督、元木ヘッドコーチら新首脳陣が見守る中、円陣の中でヤングG戦士が、それぞれの目標を語る。ただ、それが単なるキャンプ目標や成績の目標だけではない。2年後の年俸目標や野球をやるにあたり、影響を受けた人、あるいは乗りたい車など…。就職活動の学生の必死にやる自己分析のような、首脳陣の前で自分を語る斬新な企画だ。

 ほかの選手の前で目標にしたい給料を公言することは勇気のいることだと思う。17年入団の村上海斗外野手(24)は「2年後の自分は3000万円が欲しいかなと思います。バッティングの確実性が足りないので課題を克服したい」と、推定年俸740万円の若手有望株は公言した。

 ルーキーイヤーの今季、ローテ投手として5勝を挙げた推定年俸1500万円の高橋優貴投手(22)も「2年目後の目標は6000万円、そのために1年間のローテ定着を目指していきたい」と目標を設定した。今季、育成から支配下登録されたばかり山下航汰外野手(19)は「2年後の年俸は5000万円」と原監督の前で語った。

 原監督ら首脳陣が発案したこの企画。その日のスピーチ前に誰が指名されるか決まるから、常日頃からどういう野球人生プランを描くかを考える意味でも選手にとってはためになるはずである。

 なぜ、全員に言わせたか原監督は言う。「自分の理想系や未来を話せるようにならないと、それはなかなかいい選手にはならないですよ。君たちだって、漠然とジャーナリストになったわけじゃないだろう」。原監督に言われ、入社当時は強い志があって、目標に向かっていたようなことを思い出した気になった。

 現実になりたい理想を、はっきりと言える選手は目標に向かって明確な行動ができるわけだ。夢を実現するために何をすべきか。確実に言ったことを実行に移す。ヤングG戦士はスピーチで言ったことを有言実行し、大きく羽ばたく。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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