【競馬】東京五輪の馬術に夢を抱かせるマンガ「優駿の門2020馬術」

 JRAのホームページで懐かしい漫画の名前を目にした。「優駿の門」。厳密には「優駿の門2020馬術」だが、そのタイトルと画風を見て、頭の中は二十数年前にタイムスリップした。

 「優駿の門」は95年から週刊少年チャンピオンで連載された競馬漫画。記者が最も愛する競馬漫画でもある。そこに登場するボムクレイジーは、地方競馬所属として初の日本ダービー馬となり、その後は海外でも活躍する。ざっくり説明するなら地方競馬から中央、そして世界の頂点を目指すというものだ。

 なぜ、記者が優駿の門にそこまでイレ込んでいたかというと、連載スタート時、記者は高崎競馬の専門誌で働いていた。地方の意地、中央への憧れ、その当時、若かった記者はいろいろな感情が入り交じっていた。その状況で目にしたのが優駿の門。記者にとっては共感する部分が多くあり、熟読していた。

 語ることはいくらでもあり、熱烈なファンとしてはこんな淡泊な説明で終わらせたくはないのだが、その魅力を伝えるためには行数がいくらあっても足りない。思い出話は別の機会にしたいと思う。

 そんな当時の記憶を思い出させてくれた「優駿の門2020馬術」。ちなみに今回は競馬の物語ではない。競走馬たちの第二のストーリーとして、競走馬を引退したサラブレッドが少年・少女の夢を乗せて、東京2020オリンピックの馬術競技出場を目指すというものだ。競馬のことは知っていても馬術競技について無知な記者のような人にとっては、漫画で馬術競技のことを学べるありがたい教材になりそう。しかも、記者のような優駿の門ファンにはたまらないのが、そこに登場するのがボムクレイジー産駒であり、ゆかりのある人物の名前であること。9月17日の時点で2話まで配信されており、興味深く読んでいる。今後の展開が非常に楽しみだ。

 掲載されているのは、秋田書店の漫画配信サイト「マンガクロス」で約1年間(全50話を予定)、毎週金曜日に無料で配信する。ちなみに、このサイトにはJRAホームページのトップページおよびUmabiサイトのバナーからもアクセスできるようになっている。興味のある方はご覧になってください。(デイリースポーツ・小林正明)

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