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【野球】ネクストステージでも全力投球続ける元虎戦士・江草氏 社長&コーチ二刀流

 大阪電気通信大で指導する江草氏
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 2005年に「SHE」(桟原、橋本、江草)の一角として阪神のリーグ優勝に貢献し、西武、広島でも投手として活躍した江草仁貴さん(38)は現在、リハビリ型デイサービス「株式会社キアン」の代表取締役社長だけでなく、大阪電気通信大(阪神大学野球連盟)のコーチとの二刀流に挑戦中だ。

 広島在籍時の2017年に引退。広島県福山市出身の左腕は「お世話になった広島に少しでも恩返しができればと考えていたので。リハビリ型のデイサービスなら自分が今までやってきたことが生かせるのではないかと思って」と広島市内で介護事業を本格的にスタートさせた。

 事業内容は、リハビリが必要な高齢者の運動と自宅までの送迎。江草さんの主な仕事は営業だが、利用者の声を直接聞けるように送迎車を運転することもあるという。モットーとするのが、リハビリが必要な人にとってより良い環境作り。家族とは関西で暮らしているが、週に1度は必ず広島へ行き、社業をこなしている。

 また、介護事業の他にもさまざまな分野への地域貢献も考えている。「いろんな資格や興味のあることにどんどん挑戦していって、何か社会の役に立てればといい」。その1つが、子どもの運動能力向上。すでに活動を始めつつある。

 今年に入ってから受講したのが、ドイツ本部公認の「ライフキネティック」。運動しながら脳に刺激を与えるプログラムで、子どもの運動能力向上だけでなく、中高齢者の認知機能低下予防、介護予防に大きな効果を発揮すると考えられている。今後はアンバサダーとして活動していく予定で、さまざまな場所で知識を活用して地域貢献していく。

 野球界にも自らの知識と経験を還元している。大阪電気通信大が、18年に女子バスケットボール部とともに野球部を強化クラブに指定。そこで、新たな指導者を求めていた。さまざまな縁があり、その話は江草さんの元へ。「(大学生が)選手として、人として成長していく手伝いができればいい」とコーチの依頼を引き受けた。

 かつての経験から、指導者として心がけるのは考えを押しつけるのではなく、「選手ファースト」。言われたことをやっているだけでは取り組む姿勢や意欲にも影響する。自らが考えて練習に励むことで技術力向上だけでなく、計画性も身につく。「野球の技術はもちろん伝えますけど、まだ大学生なので。これから社会人になったときに必要なあいさつや礼儀とか。選手として人として成長していく手伝いができればいい」と意図を話す。

 事業者としてだけでなく、指導者としても試行錯誤している最中だ。「(指導している)彼らから学ぶこともたくさんあります」と日々、刺激を受けている。現役時代の姿勢と変わらず、社業も野球も全力投球を続けている。(デイリースポーツ・井上慎也)

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