【野球】ヤングドミニカンは巨人の救世主となるか マルティネスは支配下登録即本塁打

 屈託のない笑顔が輝いた。27日の中日戦。育成から支配下契約され、即「7番・二塁」でスタメン出場した巨人・ホルヘ・マルティネス内野手(25)が二回の第1打席で、いきなり豪快な一発。ベンチでマギーと抱擁するなど、喜びを爆発させる姿にナインの、ファンの笑顔の花が咲いた。

 「アリガトウゴザイマス」「サイコー」「カンペキ」「キモチイイ」…。日本語を織り交ぜながら会心の一撃を振り返る。ドミニカ共和国から来日して2年目。憧れの選手でもある米大リーグ、マリナーズの内野手、ロビンソン・カノから「真面目に練習に取り組む大切さ」を学び、その教え通りに2軍暮らしの中でも腐らず取り組み、夢の一歩を踏み出した。

 今季の巨人は外国人選手の育成からの昇格が際立つ。6月にアダメス、そして7月上旬にはメルセデスが支配下契約を勝ち取った。3人ともドミニカ共和国出身で、アダメスは3年目、メルセデスはマルティネスと同じ2年目。「(アダメスとメルセデスの昇格が)1つのモチベーションになった。3人でコミュニケーションをとり続けた」とマルティネス。鳴り物入りで入団する“大物”の陰で研さんを積み、“大物”へのステップを踏むチャンスをつかんだ。

 巨人の支配下の外国人選手は8人。今季途中から昇格した3人の年俸を足しても、他の1人分に到底及ばないが、立場は同じで競争は横一線だ。メルセデスは抜群の制球力でデビューから3戦20イニング連続無失点。首脳陣の信頼を得た。チームは今季、浮き沈みが激しく、反攻のきっかけをつかめないでいる。異国の地ではい上がったドミニカンの活躍を、その一助としたいところだ。(デイリースポーツ・野畑圭司)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス