【野球】介護士夢見ていたプロ野球選手、日本ハム上沢 祖父母への恩返しに好投誓う

 マウンド上で見せる喜怒哀楽が、日本ハム・上沢直之投手(24)の魅力だと思う。ピンチを脱すれば渾身のガッツポーズで自らを奮い立たせ、適時打を許せば苦悶の表情を浮かべて天を仰ぐ。今季は圧倒的に笑顔が多い印象だ。現在チームトップの8勝を挙げている新エース候補は、飛躍の1年を迎えている。

 千葉県松戸市出身の24歳。幼い頃に描いていた夢を聞くと、思わず頷いてしまった。「どんな仕事かなんて分かっていなかったと思いますけど、介護士になりたかったんです」。優しい口調で人生を振り返る青年の姿に、記者の心も洗われる。

 「小さい頃はおじいちゃん、おばあちゃんと接する機会が多かったんです。かわいがってもらって、よく遊んでいましたね。近所のおじちゃん、おばちゃんとも仲良しでした。なんとなくですけど、そんな仕事がしたいなぁと思っていました」

 小学生時代はサッカー少年だったという。「野球を始めてからは野球選手になりたいと思うようになりましたけど、サッカーをやっていた頃はまだ介護士さんでしたね」。中学生となり、野球部に入部。介護士という夢は、次第にプロ野球選手へと変わっていった。

 大躍進を遂げているプロ7年目の今シーズンは、監督推薦で球宴に初出場。7月14日の第2戦(リブワーク藤崎台球場)で六回から登板し、2イニングを1安打無失点に抑えた。ロッテ・ボルシンガーからナックルボールの極意を伝授され、同じくロッテ・石川とオリックス・山本からはカットボールのヒントを吸収。「どれも自分とは違うボールの握りで、考え方も勉強になりました。練習から試してみたいと思います」と多くの収穫を得た2日間を振り返った。

 首位奪還を目指す後半戦のキーマンは、14試合の先発登板で防御率2・22と抜群の安定感を誇る上沢だ。「今もテレビで見てもらっているので、なんとか頑張っているところを見せたいですね」。感情を隠さない、天真爛漫な立ち振る舞いは幼少期に“源流”があるように感じる。次回のマウンドは20日・ソフトバンク戦(札幌ドーム)。これからもずっと、恩返しの快投を届け続ける。(デイリースポーツ・中野雄太)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス