【スポーツ】アマチュア登録求める元世界王者・高山勝成にAIBAが支援を約束 

 ボクシングの元世界主要4団体制覇王者、高山勝成(35)=名古屋産大=が5日、関西国際空港で取材に応じ、5月30日にスイス・ローザンヌにある国際ボクシング協会(AIBA)本部を訪問したことを報告した。現地でAIBAのトム・ヴィルゲッツ事務局と約1時間会談し、2020年東京五輪出場を目指して日本ボクシング連盟にアマチュア登録を求めている現状を説明。高山は「できる限り協力すると心強い言葉をいただいた」と成果を語った。

 同事務局長からは「JOC(日本オリンピック委員会)から日本連盟に規則改正を働きかけてもらうべき」という助言とともに、AIBAが主催する「ワールド・シリーズ・オブ・ボクシング(WSB)への参加」も提案された。2016年リオデジャネイロ五輪でもこの大会の成績が出場資格に反映されており、ここから東京五輪を目指すというルートだ。

 過去に日本選手の参加はないため、高山も「新たな道があるとアドバイスしていただいてびっくりした」と言う。こちらへ参加する場合も日本連盟へのアマ登録は必要となるが、高山陣営によると同事務局長は「(WSBへの出場を希望する場合は)AIBAから登録を働きかける」と支援を約束したという。

 高山は「あくまで日の丸を背負って日本代表として五輪で戦いたい」とアマ登録を経て国内大会から五輪を目指すことを大前提としている。その上で「WSBについても模索していきたい」と新たな道も視野に入れた。

 先の見えない中でトレーニングを続ける毎日だが「2020年を信じて日々過ごしている。自分が五輪のリングで思い切り暴れる準備をしている」と高山。先月は登録を求めて日本連盟とJOCを相手に日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に調停を申し立てた。日本連盟は応じなかったが、JOCとは現在調停を続けている。不屈の元4団体制覇王者は、夢の実現まで行動を起こし続ける。

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