【野球】ロッテ、井口監督の走塁革命が着々と進行中

 開幕から1カ月。ロッテ・井口資仁新監督(43)が打ち出した「機動力野球」が着々と進行している。

 5月2日現在、26試合を消化して盗塁数は「36」。12球団でトップだ。ちなみにワーストは阪神の「7」だ。

 機動力野球を引っ張るのは不動の1番打者・荻野で、盗塁数は「8」。昨年の後半は大活躍を見せて、盗塁成功率・897は12球団でナンバー1だった。

 開幕から1番に荻野、2番に新人の藤岡裕を起用した。このコンビに3番・中村が絡む格好になった。

 その中村の盗塁数は「12」で現在、両リーグを通じてトップだ。

 実際、鳥越ヘッドコーチは「攻撃の起点はあくまで荻野と中村です」と話しており、足のある2人を得点の軸にしている。

 井口監督はキャンプ・インから野手全員に「走りまくれ指令」を出した。

 野手に「140はしてもらう」とノルマを課したが、理想は「180だったが取りあえず」とあくまでも控えめな数字となった。

 現在のペースを考えると、控えめな数字を軽くクリアしそうである。

 昨季のロッテの盗塁数は「78」。リーグ3位だが、これは2度の盗塁王に輝いた井口監督には物足りない数字だろう。

 井口監督は走塁面に関しては失敗しても責めない方針を貫いている。かけ声は「貪欲に走れ」である。

 4月28日の日本ハム戦では180センチ、114キロの巨漢、井上がプロ5年目で初の盗塁をマークした。

 盗塁とは無縁に思える4番の井上が走るとなれば、他球団のロッテに対する目も変わってくる。

 さらに4月23日にはファームで調整していた大嶺翔を1軍に引き上げた。

 イースタンでは打率・275、3本塁打。当初はドミンゲス昇格かと思われたが、大嶺翔は盗塁を5個記録している。打撃面もさることながら、2軍にいてもチームの方針をしっかり実践している大嶺翔を評価したのだ。

 「足にスランプはない」という。昨年、断トツの最下位に沈んだロッテだが、“足元”からの改革は視界良好だ。(デイリースポーツ・菊地順一)

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