【野球】戌年のプロ野球 セ・リーグは巨人と中日が優勝

 新たな年を迎えて各選手達が自主トレなどで本格的に始動し始める時期となった。2018年は戌(いぬ)年…ということで、1950年以降の戌年のシーズン成績をたどってみると、巨人に“縁起のいい年”ともいえる。(敬称略)

 まず1958年からの戌年を簡単にまとめると以下のようになった。

【1958年】

セ・リーグ優勝…巨人

パ・リーグ優勝…西鉄

日本一…西鉄

【1970年】

セ・リーグ優勝…巨人

パ・リーグ優勝…ロッテ

日本一…巨人

【1982年】

セ・リーグ優勝…中日

パ・リーグ優勝…西武

日本一…西武

【1994年】

セ・リーグ優勝…巨人

パ・リーグ優勝…西武

日本一…巨人

【2006年】

セ・リーグ優勝…中日

パ・リーグ優勝…日本ハム

日本一…日本ハム

 次に各年のシーズンを振り返ってみる。

【1958年】 セ・リーグ優勝は巨人だった。立大から入団した長嶋茂雄のルーキーイヤー。8月17日には、2位・阪神に0・5ゲーム差まで詰め寄られたが、8月19日の中日戦から1分けを挟む8連勝で勢いを取り戻し10月2日にリーグVを決めた。

 一方のパ・リーグは西鉄がV3。稲尾和久と中西太が投打の軸となり、2位・南海に1ゲーム差での優勝だった。夏場以降も3位に甘んじていたが、9月14日の大毎とのダブルヘッダー2試合目から1分を挟む13連勝で首位に立った。

 なおこの年の日本シリーズは、西鉄が3敗スタートからの4連勝で逆転日本一となっている。

【1970年】 セ・リーグ王者は巨人。5月24日の大洋戦(川崎)で勝利し首位に立ち、そのまま優勝。最終的には2位・阪神と2ゲーム差。当時は130試合制で、この年の巨人は129試合目でのV6だった。

 パ・リーグはロッテが優勝。最終的には2位・南海に10・5ゲーム差をつけた。日本シリーズでは、巨人が4勝1敗でロッテを下している。

【1982年】 セ・リーグ優勝は中日。シーズン中盤から巨人とのデットヒートが繰り広げられ、胴上げはシーズン最終戦となった10月18日の大洋戦(横浜)。小松辰雄が9回を2安打無失点の完封勝利で決めた。最終的な巨人とのゲーム差は0・5。パ・リーグは前期が西武、後期が日本ハムがV。プレーオフで勝ち抜いた西武が日本シリーズでも中日を破った。

【1994年】 最終決戦で長嶋巨人がリーグを制した。中日と全く同じ69勝60敗の勝敗数で最終決戦へ。10月8日の直接対決となったシーズン最終戦で長嶋監督が宙を舞った。パ・リーグは西武がV5。日本シリーズは、槙原寛己が第2戦で完封勝利、第6戦でも完投星を挙げる活躍などで巨人が4勝2敗とし日本一となった。

【2006年】 中日が2年ぶりセ・リーグ優勝。パ・リーグはレギュラーシーズン1位の日本ハムがプレーオフを突破。日本シリーズは日本ハムが初戦を落としてからの4連勝で44年ぶりの日本一に輝いた。

 ここまでを振り返ると、巨人がリーグ優勝3度で日本一2度。日本一に限って見ると、パ・リーグ球団→巨人が交互となっている。この現象にのっとれば、今年の日本一は巨人ということになるが、果たして結果は…。

 ちなみに、巨人の前身でもある大日本東京野球倶楽部が創立したのは1934年の戌年。次の1946年は、戦争のため休止となっていたリーグ戦が復活。巨人は2位で1位のグレートリングと1ゲーム差だった。(デイリースポーツ・記録部)

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