【野球】巨人・高橋監督もため息 秋季キャンプで見た「新しい力」の現状
期待していた分だけ、巨人・高橋由伸監督の発したため息交じりの口調には、失望感と怒りがにじみ出ていた。「岡本なんか、あんなポロポロポロポロしているようじゃ。困ったもんだなというか、もうちょっとピリピリやってほしいなと思うね」。10月30日。みやざきフェニックスリーグの最終戦を視察後、指揮官の表情は、険しさを増した。
「4番・三塁」で先発出場したが、六回2死二塁で暴投を処理した捕手の宇佐見が三塁へ放ったノーバウンド送球を後逸。本塁生還を許す失策を犯した。「小学生でも捕れる球だった」と岡本。続く七回にも似たケースでショートバウンドの送球を後逸。打撃では4打数1安打も、それ以前に指揮官の目には“緩み”に映った。
ようやく実現した実戦の視察だった。10月20、21日にも視察のため宮崎入りしたが、両日ともに荒天のため試合中止となっていた。最後の最後に巡ってきた機会。「1試合であんまり評価するのはどうかと思うけど」としつつも「あんまり褒められたものじゃないな」と完敗に終わった試合を総括した。
球団は三塁レギュラーの村田を戦力外にしてまで、世代交代の舵を切った。岡本はその後継の筆頭格だ。同リーグから三塁に再転向。最終戦まで無失策で、打撃では40打数19安打の打率・475で10打点と好結果を残した。「シーズン後半からいい感じのものが出ている。波が少なかったので」とし、秋季キャンプに向け「(厳しいのは)覚悟はしています」と表情を引き締めた。
1日から始まった、その秋季キャンプの前夜。ミーティングで指揮官は、若手を前に語りかけた。「チームは来季に向けて、新しい力を必要としている。その中で、1軍に上がる、1軍でプレーするというのが目標ではなく、1軍で活躍することが目標にならなきゃいけない」。期待で終わらないものを見せられるか。岡本にとっても、勝負の秋になりそうだ。(デイリースポーツ・野畑圭司)
