【野球】次代の侍を担うのは誰だ!稲葉監督初陣のアジアプロ野球CS

 次代の侍を担うニューヒーローは出てくるのか-。11月16日に開幕する「ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ」(東京ドーム)。日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(45)の初陣となる大会で注目ポイントは、その1点になる。

 今大会は原則的に24歳以下の選手が対象で、25歳以上ではプロ入り3年目までの選手、オーバーエージ枠での3選手が出場可能だ。

 26日に川崎市内で社会人日本代表の合宿を激励した稲葉監督は「今は(選手の)人選のところ。勝っていかなければいけないので、どういう選手を選んでいこうかと考えています」と話した。3年後の20年東京五輪へ向けて、今大会の世代はチームの中心を担う可能性が高いだけに、その選出は重要となる。

 24歳以下の選手で代表格といえば日本ハム・大谷と広島・鈴木。だが大谷はオフに痛めている右足首の手術に踏み切るとされ、鈴木も8月に右足首を骨折しているため、両者共に出場は絶望的な状況。だからこそ他の選手にとって、今後の代表入りへ存在をアピールするチャンスなのだ。

 小久保前監督の初陣となった13年11月の台湾代表との強化試合でも広島・菊池(当時23歳)、日本ハム・中田(当時24歳)、西武・秋山、中日・平田(ともに当時25歳)らが名を連ね、その後の小久保ジャパンの中核を担い、今年3月のWBCでも代表に入った。指揮官にとって、初陣となる大会で活躍を果たした選手は強烈な印象として残るものだ。

 現在の出場資格選手を見ると、先発では今季13勝の巨人・田口、2年目で2ケタ10勝に到達したDeNA・今永、新人で9勝のDeNA・浜口。12勝で優勝に貢献した広島・岡田、15勝の3年目の広島・薮田もいる。

 リリーフでは新人時代から抑えを務め続けるDeNA・山崎康、救援で開花した2年目のオリックス・近藤も代表入りに十分な活躍だ。野手は56年ぶりに新人のフルイニング出場を果たそうとしている西武・源田、長嶋茂雄が持つセの新人最多安打記録(153安打)に迫る中日・京田、強力打線をけん引するDeNA・桑原と期待の若手は少なくない。

 シーズンでの疲労なども考慮すれば、全員が選出できるわけではないだろう。だが稲葉監督が「とにかく金メダルだけを目指してやっていく」と掲げる大目標に視点を置けば、スター不在を危惧する大会も、ファンにとって新たなスター探しという楽しみ方を含んだ大会となる。この経験を経て誰がスーパスターへの扉を開けるのか、大いに注目したい。(デイリースポーツ・中田康博)

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