【野球】阪神・才木浩人が見せる集中モード「課題を見つけながら」2軍で経験積む

 集中している時の顔は、凛々(りり)しく感じる。なぜそんなことを思ったか。阪神のドラフト3位新人・才木浩人投手(18)=兵庫・須磨翔風卒=の登板日の表情を見れば、誰もがそう感じると思う。

 高卒新人の才木はファームで登板を重ね、経験を積んでいる将来のエース候補。150キロを超え、そして角度のある直球が持ち味である本格派右腕だ。

 ルーキーは現在、2軍の先発ローテの一角として奮闘中。そこで注目してほしいのは、日ごろの練習日と登板日の表情の違いだ。普段の練習ではリラックスして自身の成長に努めている。だが、同じ真剣な表情でも、先発前の表情はより一層引き締まっている。

 他を寄せ付けないオーラ。自身のすべきことに集中している気がした。登板日以外に本人に直撃すると、意外な答えが返ってきた。「全然気付かなかったです(笑)なんでそう見えるんですかね?」と照れ笑いを浮かべながら不思議そうに答えてくれた。

 その後も深く聞いてみた。すると「自分ではあんまり分からないですけど、そういうモードになるんだと思います。もちろん緊張もありますけど、まだまだ課題も多いので考えながら」と自身で分析する。おのずと“集中モード”に入るという。

 降板後に話を聞くと、常に高みを目指していることがうかがえる。高校を卒業したばかりで、自身の中でこれから克服しなければならないことが山積みなのであろう。必ず満足した言葉は発しない。逆に口にするのは「課題が見つかってよかった」、「これから取り組んでいきます」といった言葉だけ。対打者との投球中にこそ見つかる課題は多くある。それを冷静に振り返り、理解しようとする能力も秀でているのだ。

 必ず虎の未来を明るくしてくれる若手のホープのうちの1人だ。現在、2軍でじっくり育てる育成プランを進行中。順調に成長の一途をたどっているフレッシュな若虎を、頭の片隅に置いておいてほしい。(デイリースポーツ・山本真吾)

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