昨年王者の日本ハムが最下位に沈んでいる。４月終了時点でのチーム成績を見れば１２１失点は全球団ワースト。さらに６１得点も全球団で一番低い。ただ、特徴的なのは、規定打席到達者の中で１２球団トップの出塁率と得点圏打率が共に日本ハム・近藤である点だ。

　まずはパ・リーグのチーム順位、得点、本塁打、打率を順に比較してみると

楽天…１位、１０６得点、２３本塁打、・２８１

オリックス…２位、１０３得点、１９本塁打、・２６６

西武…３位、１０４得点、１９本塁打、・２５４

ソフトバンク…４位、９７得点、１９本塁打、・２５８

ロッテ…５位、６４得点、９本塁打、・１８６

日本ハム…６位、６１得点、１８本塁打、・２１７

　本塁打数はオリックス、西武、ソフトバンクと１本差。ロッテと比べれば倍の本数で打率も高いのだが得点は３点少ない。大谷の離脱や中田の不振も響いた。現在、リーグ屈指の成績を見せる近藤は、出塁率・５５８に対しリーグ２３位タイの９得点。得点圏打率・５４２に対しリーグ６位の１６打点。だが、その一方でチーム全体の得点圏打率は１２球団ワーストの・２０１となっている。

　楽天はリーグトップタイとなる７本塁打、同トップの２１打点をマークするペゲーロの存在が大きい。また、岡島や銀次、茂木といった３割超打者の活躍も目立つ。

　セ・リーグ首位の広島は１２球団で最も高い１３１得点。本塁打部門では５本の鈴木が、巨人・阿部やＤｅＮＡ・梶谷と並んでリーグトップタイとなっている。打点は鈴木の１９打点を筆頭にエルドレッドの１６打点、新井の１５打点と１０位以内に３人が名を連ねている。

　ちなみに阪神・糸井が出塁率・４３５、得点圏打率・４７６で共にトップ。阪神のチーム総得点は８７得点でリーグ４位。順位は２位で首位・広島と１ゲーム差となっている。（デイリースポーツ・折原良輔）