【ライフ】「ローカーボ」ならぬ「ロカボ」でおいしく満足!

 おいしいものを思いっきり食べたくても、体に悪いのでは…とついつい気にしてしまう。食と健康は、切っても切り離せないもの。特に、糖質は摂取し過ぎると血糖値が上がってしまい、健康の“大敵”にもなりかねない。そんな悩みを晴らす「ロカボ」という食事法が、じわじわと広まっている。極端に糖質をシャットアウトする方法も含まれる「ローカーボ」とは一線を画し、「おいしく楽しく適正糖質」をモットーに、1食20~40グラムを基準として緩やかな糖質制限をするだけ。その他のことは気にせず、好きなものをお腹いっぱい食べてOK!というお手軽さが魅力だ。暴飲暴食をやめられない身を改めるため、ダイエット効果も期待できる「ロカボ」を体験した。

 “ロカボ熱”が最も高まっていると言っても過言ではないのが、神戸だ。神戸牛や洋食などのグルメな印象の根強い街で、昨年9月に「ロカボ神戸プロジェクト」が発足。神戸市内を中心に55店舗が賛同し、さまざまな「ロカボメニュー」を提案している。

 今回、やって来たのは「神戸食堂はぁとす。」。地元の食材にこだわった料理が楽しめるレストランで、プロジェクト開始に合わせて考案された「ロカボランチ」が人気を集めている。早速ロカボを注文。まず驚かされるのが、想像以上のボリュームだ。ビーフカツをメーンに、たっぷりの野菜を使った料理がワンプレートに詰められている。それ加えてリゾットとポタージュ、さらにはデザートまでつく計7品目の彩り豊かな豪華ランチ(ドリンクバー付き)。あれ?糖質を制限するはずなのに、ビーフカツ?リゾット?本当にロカボなのかと疑いたくなる料理がちらほらと…。だが、そんな心配もご無用!一般的な食生活では1日300グラム程度の糖質を摂取しているとされる中、このメニュー1食でわずか36グラムにまで抑えられている。

 ヘルシーに仕上げる秘けつは、ずばり食材。糖質を多く含む炭水化物を極力使わない工夫が散りばめられている。ビーフカツの衣には、パン粉の代わりにふすま粉を使用。代役とは思えないほどのサクサク感とお肉のジューシーさで、食べごたえ満点だ。リゾットはほんの少しのお米に、大麦、こんにゃくを細かく米粒サイズに刻んだものを混ぜている。「穀物を食べている感覚は十分あると思います」とシェフの鍋島満基男さんが自信を見せるように、しっかりとごはんを食べた満足感が得られる。アクセントにイカナゴのくぎ煮が添えられており、神戸らしさを味わえるのもうれしい。「大柄な男性のお客様にも満足していただけている」と、店長の西川修平さん。その言葉通り、デザートのジェラートまでたいらげるとおなかいっぱいになった。

 西川さんも「圧倒的にリピーター率が高いし、予想以上に男性の方もオーダーされる」と、ロカボランチの好評ぶりに笑顔。現在は、土・日・祝日の数量限定ランチだが、4月からは平日にも提供する予定。季節に合わせて春の食材を使った料理を取り入れてのリニューアルも進めているという。さらに、新メニューとして「ロカボ弁当」の製作も検討中とのこと。“ロカボ熱”はますます高まっていくに違いない。健康が気になるけど、食事で我慢したくないというあなた!ぜひ一度、ロカボをお試しあれ。(デイリースポーツ・佐藤 敬久)

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