【競馬】馬場状態から浮上する馬は…

 9日の阪神競馬場の芝は稍重スタート。晴天のおかげで7R終了後には良馬場へと回復した。桜花賞と同じ芝1600メートルで行われたメイン11Rの阪神牝馬Sは、徹底先行型不在にもかかわらず、逃げ切ったスマートレイアーのタイムは1分33秒1。

 同じく芝マイルだった3歳500万下の6Rでは、稍重で1分34秒0の勝ち時計が飛び出した。このクラスにしては破格の数字で、日曜も好天が続けば、先週までの高速馬場が完全復活。そうなるとマイルの持ち時計で1分33秒を切るメジャーエンブレム、シンハライト、ジュエラーの3強の構図が、ますます色濃くなってくる。

 馬場状態のもうひとつの鍵は、ラチ沿いの傷み具合だ。スマートレイアーに騎乗したM・デムーロ騎手は、直線に入ると外々へ馬を誘導していた。前述した土曜6Rで鮮やかな差し切り勝ちを決めたのもこのM・デムーロ騎手。6Rではいい手応えで逃げていた1番人気馬が、直線でラチ沿いを通って失速した。恐らくそのことが頭にあってのコース取りだろう。外のコースが伸びるのも、今の阪神芝の特徴。日曜は桜花賞までに芝のレースが4つも組まれており、内側がさらに傷んで外差し傾向が進んでもおかしくはない。

 今年の桜花賞は前半3ハロンを34秒台で入るメジャーエンブレムがいるだけに、1分33秒3のレースレコード(2010年アパパネ)更新の期待が高まる。高速馬場、スマートレイアーの逃げ切り勝ちで、メジャーエンブレムへさらに票が集まりそうな流れができた。だがエンブレムがラチ沿いを回る、あるいは回らされる展開(後続勢が早めにかぶせてくる場合など)、シンハライトとジュエラーの強襲に屈するシーンも十分ある。外差し傾向は必ず頭にインプットしておいてほしい。

 差し馬2頭の比較で上位にとりたいのはジュエラー。チューリップ賞時とは人気と枠の両面でシンハライトと逆になる。シンハライトがエンブレムをつかまえにいったとき、さらに外から一気…。3戦すべてで上がり3ハロントップを記録した末脚がうなりを上げる。(デイリースポーツ馬場解析班)

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