【芸能】上沼恵美子 視聴率稼ぐ毒舌

 タレント・上沼恵美子と高田純次が司会を務める、読売テレビの情報バラエティー「上沼・高田のクギズケ!」(日曜、午前11・40)が、放送5年目の今年、初の年間視聴率2けたが視野に入るペース(現在10・5%)で、休日昼間に異例の好数字をキープしている。軽妙かつ毒の効いたトークで“視聴率女王”と称される上沼の底力がうかがえる一方、好調の裏側で、制作サイドは発足当初の情報性重視からトーク白熱へと重点を移し、ゲスト開拓やテーマ選択を行っていることを明かした。

 同番組は、上沼の歯に衣(きぬ)着せぬ発言に、テキトー節の高田が絶妙に絡みながら、ゲストやパネラー陣と芸能ネタ、時事ネタなどに斬り込むスタイル。11年の番組発足当初は視聴率6~7%を推移した時期もあったが、徐々に数字を伸ばし、特に今年は、ここ20回の放送がおおむね10~11%で安定。前週10月4日までの今年平均は10・5%で、初の年間2けたを視野に入れ、同局の名物番組「そこまで言って委員会NP」と並ぶ、日曜昼間の“2けた番組”として定着しつつある。

 9月末には、番組での扱われ方に抗議してゲストとして乗り込んできた上西小百合衆院議員に、上沼が「高慢ちき」「お辞めになったほうがいい」と“返り討ち”にしことが話題となった。

 番組の小野寺将史プロデューサーは、番組好調の要因に「新規ゲストの開拓」を挙げる。上西氏のほか、矢口真里、坂口杏里ら離婚・破局スキャンダルを抱えたゲストを、上沼がバッサリ切り捨てたことも。また石田純一、デヴィ夫人、美川憲一らもゲスト出演し、先月には武田鉄矢が上沼からまさかの“説教”を食らう一幕もあり、個性の強いゲストが次々に登場することも特徴だ。

 番組発足当初は「情報性」に軸を置いていたが、同プロデューサーによると「現在はトークの面白さの追求」にシフトしているといい、取り扱うニュースのテーマも「そのネタをきっかけにMCのトークがどれだけ面白く展開できるかを予想して選定しています」と明かした。

 より上沼のトーク力を生かせるスタイルにシフトさせた格好ともいえ、上沼の各種スキャンダルを切り捨てる発言から、先日には福山雅治と結婚した吹石一恵についての「そないにべっぴんさんちゃう」との独自見解が議論を呼ぶなど、ネットニュースなどをにぎわせている。

 番組は読売テレビと名古屋・中京テレビの共同制作で、関西、中京地区のほか北海道や、東北・中国・九州の一部など、全国19地域で放送されている。もともと司会の上沼と高田は、かつて中京テレビの番組でタッグを組んだ間柄で、制作サイドは「関西地区、中京地区の2社で制作する珍しい座組みの強みを生かしていきたい」としている。

 (数字は関西地区、ビデオリサーチ調べ)

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