田中希実93年ぶり入賞 日本新連発のシンデレラまた新たな歴史開いた

 「東京五輪・陸上女子1500m・決勝」(6日、国立競技場)

 田中希実が歴史的な4分を駆けた。1500メートルで日本女子初出場、日本記録更新で準決勝進出、そして再び日本記録更新での決勝進出。歴史を作った21歳は、序盤から先頭集団に食らいつく、積極的なレースで最後の最後まで世界と真っ向勝負を繰り広げ、堂々の8位入賞だ。

 中盤で5番手あたり、好位置をキープした。「こんな走りしたことないから、すごいすごいと思っていた」と大きな手応えもあった。

 最後は、世界のトップを追い切れなかった。「ラストがしんどすぎて、最後は一瞬意識が飛んでいる部分があり、きついけど粘るのができてなく」と振り返った田中。「最後まで追えるスタミナをつけたい」と宿題ももらった。トラックに向かって「ありがとうございました!」と一礼し、暑い熱い夏を終えた。

 幼少期は短い距離が苦手で100メートルは中学時代でも17~18秒かかったという。しかしスピード不足から逃げずに地道な努力を重ね、晴れ舞台で大きく羽ばたいた。3年前の日本選手権は予選落ち。地力を鍛え、果敢に攻める実戦を繰り返して本人の予想も上回る急成長を遂げた。

 女子中距離種目では人見絹枝以来の93年ぶりとなる入賞。創った歴史の一ページが未来を切り開く。夏のTOKYOで、シンデレラストーリーは加速した。

2021-08-08
2021-08-07
2021-08-06
2021-08-05
2021-08-04
2021-08-03
2021-08-02
2021-08-01
2021-07-31
2021-07-30
2021-07-29
2021-07-28
2021-07-27
2021-07-26
2021-07-25
2021-07-24
2021-07-23
2021-07-22
2021-07-21

東京五輪最新ニュース

もっとみる

    東京五輪 写真ハイライト

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス