空手形・喜友名諒が沖縄初の金メダル 新種目の初代王者に 亡き母にささぐ

 演武する喜友名諒(撮影・高部洋祐)
 金メダルが確定し、正座してあいさつする喜友名諒(撮影・高部洋祐)
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 「東京五輪・空手男子形・決勝」(6日、日本武道館)

 東京五輪から新種目として追加された空手。男子形の喜友名諒(31)=劉衛流龍鳳会=が、決勝でダミアン・キンテロ(スペイン)を、気迫の演武で破り、金メダルに輝いた。沖縄で生まれ育った“うちなんちゅ”が、県民初の五輪金メダリストになり、新たな歴史に名を刻んだ。

 初の五輪で無観客が決定されても動じることはなかった。「開催に感謝して、自分の空手を思い切り演武する。満点を取れる手応えもある」と金メダルを約束した。競技の普及も目指す今大会で「画面を通して、自分の感謝の気持ちが伝わればうれしい」。力強い演技で世界中を魅了した。

 昨年11月、公開稽古後の取材で、おととしの2月に母が57歳で亡くなったことを明かしていた喜友名。「母も五輪の金メダルを強く願っていた。約束をしっかり果たしたい」。喜友名は有言実行通り“金メダル”を獲得。天国の母も息子の勇姿をきっと喜んでいる。

 喜友名は世界空手連盟が主催する国際大会の2012年9月1日から20年1月24日まで19勝。14、16、18年世界空手選手権3連覇。2つの記録はギネスブックに認定されている。

 ◆喜友名諒(きゆな・りょう)1990年7月12日生まれ。沖縄県出身。稽古に琉球舞踊を導入。5歳で空手を始め、全日本選手権は9連覇、世界選手権は14、16、18年と3連覇中。18年2月を最後に国際大会で負けがなく、19年はアジア選手権4連覇を果たした。沖縄・興南高、沖縄国際大。170センチ、78キロ。

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