卓球女子団体が銀 中国に3-0悲願届かず…伊藤美誠「勝って終わりたかった」

 「東京五輪・卓球女子団体・決勝、日本0-3中国」(5日、東京体育館)

 女子団体決勝が行われ、前回リオデジャネイロ五輪銅メダルの日本は、中国に0-3で敗れ、銀メダルだった。第1試合のダブルスは石川佳純(全農)平野美宇(日本生命)組が1-3で先手を許し、第2試合は伊藤美誠(スターツ)が今大会シングルス銀メダリストに1-3で苦杯。第3試合も平野が敗れ、中国の4連覇を許した。今大会3個目のメダルを獲得した伊藤は、3年後のパリ五輪へ打倒中国の決意を新たにした。

 日本のエースが思い描いた打倒中国の野望は、自国開催の夢舞台でも打ち砕かれた。力を出しきったという感覚と、卓球王国の牙城を崩せなかったという悔しさが入り交じる。「勝ちたかったのが一番で、悔しい気持ちがすごくある。最後まで楽しめたのは良かったが、勝って終わりたかった」。伊藤を中心に回った東京五輪が幕を閉じた。

 第2試合は因縁マッチだった。シングルス準決勝で0-4の屈辱を味わった孫穎莎と再戦。やはりパワフルなボールに押されて2ゲーム続けて取られたが、第3ゲームはトリッキーなプレーも交えて奪取。それでもペースを握ることはできず、またも苦杯を喫し「全体的には良かったが、ちょっとしたところで相手のペースになった」と唇をかんだ。

 18年は年間を通じて中国勢に勝ち越し、中国メディアから「大魔王」と最大級の警戒を受けた。「選手だけじゃなくコーチ、スタッフ一丸で1人の選手を倒しにきている。私にとってはすごくうれしい」と“公認ライバル”として意気に感じ、「(中国側から)危ない選手として見てくれている。中国選手にハラハラドキドキさせるのが楽しみ」と下克上を思い描いてきた。

 5年間の答え合わせとなった今大会、やはりあと一歩及ばなかった悔しさが残る。混合ダブルスで中国を破って日本初の金メダルを獲得し、シングルスでは悔し涙の銅メダルで、団体は銀メダル。「3種目メダルを獲れてうれしい気持ちもあるが、悔しい気持ちが強い。やっぱり勝って終わりたかった」

 中国選手以外には無敗を誇ったものの、もうそれで満足できる次元にはいない。「中国選手に勝ちたい気持ちはすごく強いし、これからもそこはずっと変わらない。中国選手に日本選手が勝つという目標を、どんどん現実にしていきたいという思いは強い」。3年後に向けて、決意を新たにした。

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