「東京五輪・スケートボード女子パーク・決勝」（４日、有明アーバンスポーツパーク）

　新競技スケートボードの女子パークで、１３歳で日本人の母を持ち宮崎出身のブラウン（英国）が５６・４７点で銅メダル。英国オリンピック委員会によると、同国史上最年少の五輪メダリストとなった。

　ブラウンが決勝３回目に巻き返して銅メダルを獲得した。１、２回目は空中で板を蹴って縦に１回転させる「キックフリップ・インディー」を続けて失敗したが、「親友の一人」と慕う四十住に励まされ、３回目に成功。英国史上最年少五輪メダリストは「やばい」「ありがとう」と、少したどたどしい日本語で喜びを表現した。

　英国人の父ストゥーさんと日本人の母美枝子さんの間に生まれた。３歳のころにストゥーさんの影響でサーフィンとスケートボードを始め、出身地の宮崎の小学校には「澄海（すかい）」の名で通っていた。海外と行き来する生活で日本語はあまり得意ではなかった。

　昨年５月の練習中に頭蓋骨骨折などの大けがを負った。意識不明で集中治療室（ＩＣＵ）に入ったが、ショックを引きずらず復帰。縁がある日本で成果を残し「あの大けがが私をより強くさせた」とうなずいた。

　サーフィンやダンスも得意で、インスタグラムは１００万人以上のフォロワーを持つ。屈指の人気者は「若い女の子に刺激を与えられたらいい。自分を信じれば、何でもできる」と呼び掛けた。