日本、2試合連続の延長戦でスペインに敗れる メキシコと銅メダルかけ決戦へ
「東京五輪・サッカー男子・準決勝、日本0-1スペイン」(3日、埼玉スタジアム)
初の決勝進出を目指す日本は、延長後半に決定的な1点を奪われて敗れた。68年大会以来となる銅メダルを目指して、メキシコとの3位決定戦に臨む。
延長後半10分、日本の左サイドを攻め込まれ、途中出場のマルコ・アセンシオが得意の左脚を振り抜き、カーブをかけた鋭いシュートを逆サイドに突き刺した。レアル・マドリード所属のオーバーエージ枠の選手に、決定的な仕事をされた。
前半から押され気味に試合が進んだ。後半11分、吉田が相手MFメリノのボールを自陣エリア内でチェックにいった際にPKの判定を受けた。VARの助言から、オンフィールドレビューを経てPKは取り消されたが、その後も猛攻にさらされた。
後半31分には日本選手に当たったボールが自陣エリア内にこぼれ、ミルがシュートしたボールをGK谷がセーブした。
時間が経過するにつれ、スペインが猛攻を重ねるが、体を張った守備で、かろうじてしのぐ日本。後半終了間際には、ボールカットから堂安が抜け出し、カウンターを仕掛けたが、MFスピメンディにシャツをつかまれて止められた。相手にイエローカードが出たものの、土壇場でのゴールにはつながらなかった。
延長戦から前田と三好が久保、堂安に代わって投入された。延長前半12分には左サイドバックの中山からのクロスに前田がヘッドで飛び込んだが、枠をとらえられなかった。
失点した後は、DF吉田を最前線に上げて、最後の反撃を試みた。ロスタイムにCKを得て、GK谷も上がる総攻撃を仕掛けたが、得点には至らなかった。