奥原希望 涙の準々決勝敗退「5年間やってきたことの答え合わせが終わったな」
「東京五輪・バドミントン女子シングルス・準々決勝」(30日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)
敗れても毅然(きぜん)とした態度を貫いた。リオ五輪の銅メダルから5年。目指す金メダルに届かず、準々決勝で敗れた奥原希望(26)=太陽ホールディングス=は「自分が5年間やってきたことの答え合わせが終わったなと思った」と目を真っ赤にして思いを吐き出した。
世界ランキング3位。9位と格下の何氷嬌に対し、第1ゲームは正確なショットを打ち分けて21-13で先取した。しかし、第2ゲーム以降は相手の強打に持ち前の粘り強い守備が出せず、13-21、14-21で逆転負け。「上からのショットに最後まで対応できなかった」と敗因を挙げた。
リオでの悔しさを胸に、悲願の金メダルを目指して19年にプロ転向。自ら道を切り開いてきた。「この一瞬のためにやってきた。一生懸命戦ってきてくれたサポートチームのためにも答え合わせしたかった。それが永遠に解けないのは悔しい」と唇をかむ。それでも「答えを解くためにやるべきことはやってきた。私がたどりつく場所がここだったのかな」と自分に言い聞かせるように話した。