入江陵介が準決勝敗退 まさか“1人差”「申し訳ない。情けない」
「東京五輪・競泳男子100m背泳ぎ・準決勝」(26日、東京アクアティクスセンター)
男子100メートル背泳ぎ準決勝は、12年ロンドン五輪で3つのメダルを獲得した入江陵介(31)=イトマン東進=が53秒21の9位タイ、0秒01差で決勝進出を逃した。男子200メートルバタフライ予選では瀬戸大也(27)=TEAM DAIYA=が1分55秒26の9位、女子200メートル個人メドレー予選では400メートルとの2冠に挑む大橋悠依(25)=イトマン東進=が2分10秒77の10位で準決勝に進んだ。
競泳チーム最年長で、競泳選手団主将。経験豊富な入江だが「ラスト10メートルで詰まってしまったので悔しい」と言うように、終盤に伸びを欠いた。25日夜の予選よりタイムも0秒22落とし、五輪で自身初の準決勝敗退。「申し訳ない。情けない」と肩を落とした。
競泳は午前中に予選、午後に準決勝と決勝が行われることが通例。しかし今大会では、08年北京五輪と同様に午後に予選、午前に準決勝・決勝の変則日程となっている。日本選手はその順応に苦戦。金メダルを狙った瀬戸大也(TEAM DAIYA)や松元克央(セントラルスポーツ)ら、有力選手が“1人差”で敗退する事態が続いている。
その中「自分もそういう結果になってしまったことに、すごくキャプテンとしても情けない」と入江。決勝へ力を蓄えつつ、確実に勝ち上がるタイムを残す「案配の難しさはある」と頭を悩ませた。
残すは200メートル。「まず3本泳ぐことだけを今は考えたい」と必死に頭を切り替えた。