選手村で感染3人は同一国同一競技も組織委は安全強調「コントロールできている」
東京五輪・パラリンピック組織委員会は18日、大会関連の関係者で新たに10人が新型コロナウイルス検査で陽性となったと発表した。このうち2人が海外選手で選手村に滞在していた。選手村滞在の選手の感染が判明したのは初めて。いずれも入国から14日は経っていない。
組織委と国際オリンピック委員会(IOC)は同日、コロナ対策、暑さ対策に関する会見を行い、組織委の高谷正哲スポークスパーソンは17日に選手村での感染が判明した関係者1人を含め、選手村の感染3人は同じ国、競技グループであることを明かした。陽性者3人はホテルへ移動し、隔離。濃厚接触者となる可能性があるチームメンバーは全員自室待機となっている。
組織委の中村英正運営統括は「完ぺきということは世界のどこでもない。何かしらは起こる。陽性者が出ることは避けられないが、きちんと分離されており、広がらないのが大事。事態対応を含めて日本また選手にとっての安全安心は確保できている。また、一般の方とは交わらない。議論はあるが、日本国民の安全と体感の安全は両立できる。コントロールできている」と、強調した。IOCのクリストフ・デュビ統括部長は「選手村は分離しており、リスクは最小限となっている」と、うなずいた。
この日は大会関係者10人の陽性が発表された。組織委はプライバシー保護の観点から、陽性者の国・地域や年齢、性別などは公表しない方針。事前合宿で来日した選手らを除く大会関連の陽性者は、1日以降で計55人となった。