14位の伊藤有希は万感の涙「今までの五輪で一番空が綺麗に見えた」周囲の支えに「金メダルを取ることはできた」「最後に家族全員で来ることができて幸せでした」

飛躍を終え手を振る伊藤有希=プレダッツォ・ジャンプ競技場(撮影・吉澤敬太)
女子個人ラージヒルで2回目の飛躍を終え、高梨沙羅(右)に迎えられる伊藤有希=プレダッツォ(共同)
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 「ミラノ・コルティナ五輪・ノルディックスキー・ジャンプ女子個人ラージヒル・決勝」(15日、プレダッツォ・ジャンプ競技場)

 4大会連続出場の伊藤有希(31)=土屋ホーム=が五輪で初採用されたラージヒルに出場し、14位。今大会の出場を終えた。

 1回目は上位ランキング勢が追い風に苦しむ展開。伊藤は119・5メートルを飛び、飛型点を含めて8位につけた。だが、2回目は117・5メートルと距離が伸びず。得点を確認すると、中継カメラに向かって「ありがとうございました」と言葉を発した。

 試合後、伊藤は「オリンピックに4度も挑戦させていただいて、メダルを取ることはできなかったんですが、経験と携わってくれた方々の全てが、金メダル以上に大切なものと感じました。幼い頃からの夢だったオリンピックで金メダルを取るということは達成できたんじゃないかと思います。今までのオリンピックで一番、空が綺麗に見えました」とうなずいた。

 両親がスキー選手で、4歳で競技を始めた。故郷・下川町からの応援に涙があふれ、「皆さんオレンジのポンチョを着て応援してくださっていますが、ジャンプ台からも飛んだ後も見えますし、自分が生まれ育った下川町の方にオリンピックの舞台で直接応援していただけるのは心強かったですし、今回は家族も全員来ていて、うちはスキー選手で、全員一度はオリンピックの舞台を目指していました。最後に家族全員でくることができて幸せでした」と実感を込めた。

 高梨沙羅とともに4大会連続の大舞台。女子チームの先頭に立ち、精神的支柱としても日本チームを引っ張ってきた。「長年思い続けきたのは一人だけじゃなく、日本チームを強くしたい、日本のチーム力を上げたいと思っていました。今回こうして日本チームがメダルラッシュで、男女ともにいい雰囲気だったのは本当にありがたいことですし、世界にも強いチームジャパンをアピールできたのではないかと思います」と充実した表情だった。

 若手の台頭も歓迎しつつ、今後については「今は終わったばかりなので、自分の気持ちの整理をして。これからの4年もそうですが、今までの4大会のオリンピックに先輩たちのおかげで出させてもらったことと経験に感謝の気持ちでいっぱいです」と語るにとどめた。

 ◆伊藤有希(いとう・ゆき)1994年5月10日、北海道上川郡下川町出身。4歳でスキーを始め、2011年コンチネンタルカップで国際大会初優勝。五輪は14年ソチで7位、18年平昌で9位、22年北京は個人13位、混合団体4位。W杯通算9勝。土屋ホーム所属。身長161センチ。

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