【五輪サイドストーリー】パラレル大回転 山ごもり下宿先オーナー小山さん語る三木つばき「志が高くて強い子」

 「ミラノ・コルティナ五輪・スノーボード男子パラレル大回転」(8日、リヴィーニョ・スノーパーク)

 北京五輪9位で、23世界選手権金メダルの三木つばき(22)=浜松いわた信用金庫=が、ノックアウト方式で行われたトーナメントの準々決勝でエリザ・カフォント(イタリア)に敗れ、メダル獲得とはならなかった。

 小学生3年の冬からゲレンデ近くの宿に1人で泊まり込み、練習に打ち込んでいた三木。6年時は長野・菅平高原にある宿泊施設「ロッヂ・ヴィスタ」に下宿した。オーナーの小山満代さん(80)は当時の様子を「練習とか勉強とか自分でスケジュールを立ててやっていた。子どもっぽいところはなかったかな」と懐かしんだ。

 強豪スキー部の合宿でも利用されていたロッヂ・ヴィスタ。ある日、小山さんが「スキーが上手な人は、板を担いでゲレンデまで歩いて行ったのよ」と声をかけると、すぐに三木も板を手に持って、徒歩で800メートル先のゲレンデまで通うようになった。練習から帰ればすぐに板の手入れをし、皿洗いなど夕食の手伝いもしてくれる。自分の食事と入浴を済ませると、その後は勉強机に向かっていた。

 12歳でもホームシックにならず、毎日同じルーティンを繰り返す。小山さんは「朝の準備が遅れて『お母さん送って~』って言ってたことは2回ぐらいかな。涙も見せなかったし、風邪も引かなかった。志が高くて、強い子なんだって感心してた」と振り返った。

 日本代表入りを果たして海外遠征するようになってからは会う機会も減ったが、テレビに映れば必ずチェックし、国際大会の活躍は利用客が教えてくれているという。「つばきちゃんが来ていた頃からのお客さんが今もいて、『世界選手権1位になったよ。スターだよ』なんて教えてくれるのよ。当時はお母さんって呼んでくれてたんだけど、(五輪から)帰ってきたら電話でもしてみようかな。迷惑かな~」と声を弾ませる小山さん。惜しくもメダルには届かなかったが、“娘”の五輪での奮闘は菅平まで届いている。(デイリースポーツ・谷凌弥)

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