靱帯断裂も強行出場のリンゼイ・ボンに悲劇 またヘリで搬送 スタート直後に転倒、立ち上がれず 観客や同僚が心配そうに見つめる
「ミラノ・コルティナ五輪・アルペンスキー・女子滑降」(8日、トファーネ・アルペンセンター)
41歳のリンゼイ・ボン(米国)が奇跡的に出場を果たしたが、スタート直後に転倒した。ジャンプした空中でバランスを崩して激しく体を雪面にたたきつけられた。左膝を押さえるようなしぐさを見せたがしばらく立ち上がれず、観客やチームメートが心配そうに見つめた。
すぐにスタッフがかけつけてコースは閉鎖され、レースは一時中断。その後、担架でヘリコプターに引き揚げられ、搬送された。
その後、米国スキー・スノーボードチームの公式X(旧ツイッター)は「リンゼイ・ボンは五輪の滑降で転倒し、医療スタッフによる診察を受ける予定だ」と投稿した。
ボンは1月30日のW杯女子滑降で転倒して左膝を痛め、ヘリコプターで救急搬送。前十字靱帯の完全断裂、骨挫傷や半月板損傷と診断されたが、強行出場した。
ボンは2010年バンクーバー五輪の女子滑降金メダルなど、これまで3個のメダルを獲得したスーパースター。W杯で11~12年シーズンまでに4度の総合優勝に輝いたが、34歳だった19年の世界選手権で3位に入った滑降を最後に一度は第一線を退いた。
しかし、24年11月に、膝に人工関節を入れる手術で痛みが消えると競技に復帰。今季のW杯滑降第1戦で8季ぶりに優勝した。SNSでは今大会が「5度目にして最後の五輪になる」と表明していたが直前に大けがを負っていた。
