りくりゅう決めた 日本団体初メダル「まだまだベイビー」から駆け上がった成長曲線

 「北京五輪・フィギュアスケート団体」(7日、首都体育館)

 団体戦の最終日が行われ、日本は6種目の順位点の合計ポイント63点で3位となり、2014年ソチ五輪で採用されて以降、同種目初のメダルとなる銅メダルを獲得した。この日最初にペアフリーに出場した三浦璃来(りく、20)、木原龍一(29)組=木下グループ=が、自己ベストの139・60点で2位となる大健闘。この時点でメダルを確定させた。

 日本初の団体メダルを決めたのは、今季躍進著しい9歳離れた年の差ペアだった。吉報は取材対応中に届いた。モニターに表示された「2nd」の文字。2種目を残してメダルを確定させ、小さな三浦はマイクの高さに合わせるための台の上に乗ったまま「うわ、やったー!」と、両腕を突き上げた。木原も「とりあえずメダルは取れた」と、ホッとしたように笑った。

 全身全霊の演技だった。スロージャンプ、リフト、デススパイラルなどすべての要素を力強く、優雅に表現。演技を終え、感極まりふらついた三浦を、木原が少し焦ったように支えた。三浦は「よかった~っていう表情です」と安どだったと明かしたが、木原は倒れて減点をとられると思い「早く立って!」と思ったという。

 14年ソチ五輪から採用された団体戦だったが、2大会連続の5位。世界のトップ選手をそろえる男女シングルに比べ、どうしてもペア、アイスダンスの穴が目立っていた。

 「まだまだベイビーだな」。今回が3大会連続出場となる木原は、シングルからペアに転向して約1年で臨んだソチ五輪で、海外選手からの一言が今も胸に残っている。「現役生活を長く続けられる」と軽い気持ちで選んだ道だったが、力技のリフトや息を合わせて回るスピンなど、覚えることの多さに右往左往していた時期。「ここから成長していけよという励まし」と受け取り再出発を誓った。

 屈強な体をつくるため、筋力トレーニングだけでなく、食生活も一変させた。夜中にトイレで吐くこともあるほどの量を食べ、転向前に60キロだった体重はこの8年で78キロに。首回りの太さは周りから「恐竜みたい」と驚かれるほどになった。

 初めてリフトをした時に、「衝撃が走った」という運命のパートナー三浦と出会い、成長は加速した。今季GPでは2戦連続表彰台。この日も3種類のリフトは安定感抜群。得点は昨年世界選手権で及ばなかった強豪国のペアをも上回った。

 日本を表彰台へと導く存在となった“りくりゅう”。18日からの個人戦ではメダルの期待が懸かる。「ベストの演技がしたい」と、三浦。右肩上がりの成長曲線は、日本ペア初の快挙を射程にとらえている。

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