16歳・板橋初五輪8位 女子高飛び込み日本勢20年ぶり入賞

 「リオ五輪・飛び込み・決勝」(18日、マリア・レンク水泳センター)

 女子高飛び込み決勝が行われ、準決勝を8位で通過した板橋美波(16)=JSS宝塚=は356・60点で8位に入った。飛び込み女子で日本勢の入賞は1996年アトランタ五輪板飛び込みの元渕幸以来20年ぶり。任茜(中国)が439・25点で初優勝し、中国勢が3連覇した。

 最後の演技を終えると、馬淵コーチの懐に飛び込んでむせび泣いた。板橋は「悔しい気持ちはあるが、初めての五輪で決勝に残れて良かった」。メダルを逃したことを残念に思う気持ちと力を出し切った充実感で胸がいっぱいになった。

 最大の武器としてきた大技の前宙返り4回半抱え型(109C)を外し、確実性を重視して予選、準決勝と同じ演技構成で決勝に臨んだ。しかし馬淵コーチが「不完全な踏み切りだった」と評した2回目の前逆宙返り技と3回目の後ろ宙返り技で思うように得点を伸ばせず、上位には迫れなかった。

 ただ最後の5回目は意地を見せた。ひねり技でぴたりと入水を決めて83・20点の高得点をマーク。日本女子で20年ぶりの入賞をたぐり寄せた。

 JSS宝塚で指導もしていた男子の第一人者、寺内(ミキハウス)らに才能を認められて小学3年生で飛び込みの世界に入った。柔道選手だった両親譲りの強い脚力と抜群の回転スピードで急成長。初めて挑んだ五輪で決勝まで進んだ。

 さらなる飛躍のきっかけになりそうな大会を終え、ホープは「いろいろな経験をさせてもらった。東京五輪では金メダルを取れるように頑張りたい」と目を輝かせた。

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