寺内 強風にふらつき痛恨の敗退

 「リオ五輪・飛び込み男子・予選」(15日、マリア・レンク水泳センター)

 男子板飛び込み予選が行われ、5度目の五輪出場となる寺内健(36)=ミキハウス=は380・85点の20位、初出場の坂井丞(23)=ミキハウス)=373・70点の22位にとどまり、ともに上位18人による準決勝に進めなかった。曹縁(中国)が498・70点でトップ通過した。

 痛恨の失敗だった。強風が吹き付けた屋外プールで行われた予選の2回目。寺内は回転不足でえび反りになった状態で入水し、派手な水しぶきを上げた。18・00点。36歳のベテランは国際大会で「初めて」という低い得点に表情を失った。序盤で出遅れ「戦う土俵に上がる前に終わってしまった」とうなだれた。

 日本の第一人者として長く君臨し、08年北京五輪後に一度引退。会社勤務を経て11年に復帰したものの、前回のロンドン五輪出場は逃した。今回は8年ぶりに挑んだ5度目の五輪だったが、早過ぎる幕切れとなった。

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