リオ五輪、女子バスケの快進撃は東京五輪への大きな一歩

リオ五輪快進撃の中心となった渡嘉敷来夢
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 96年アトランタ五輪以来20年ぶりの決勝トーナメント進出を決めた女子バスケットボール日本代表。世界ランク16位からの躍進劇は、準々決勝で五輪5連覇中の米国に屈して幕を閉じた。

 かねて「メダルへの挑戦」を掲げてきた彼女たち。前回大会銀で世界ランク4位のフランスから金星を挙げたり、同ランク2位のオーストラリアと終盤までもつれる熱戦を繰り広げたりと、地球の裏側から多くの感動を届けてくれた。

 最後の米国戦も、7点ビハインドで第1Qを終えながら、栗原三佳(トヨタ自動車)と主将の吉田亜沙美(JX-ENEOS)の連続3点シュートや、193センチの渡嘉敷来夢(シアトルストーム)のシュートなどで、第2Q残り2分で2点差まで追い上げた。前半3点シュートの決定率は11分の7。最終的には突き放され、第1Q最初の「2点」を奪った瞬間以外一度もリードを奪えなかったという現実はあるが、平均身長で米国を約10センチ下回る日本が勝つためにはどう戦うべきなのか、その片りんは見えた気がする。

 五輪を知る選手がこの代表チームには一人もいない中、最年少の22歳の長岡萌映子(富士通)、三好南穂(シャンソン化粧品)から、最年長28歳の吉田、王新朝喜(三菱電機)まで、全員が一丸となって臨んできた結果がつながり、ここまで来た。平均年齢24・7歳。今大会の米国が平均30歳、フランスやオーストラリアが27歳であること考えれば、4年後も大いに期待ができる若さだ。「メダルへの挑戦」は、東京五輪へ持ち越しとなった。

 米国戦後、吉田は「ここまでやってこれて良かったという達成感、満足感だったりが多い中、メダルを狙いにいけたという瞬間が見えたという部分もあったので、悔しさがある」と、渡嘉敷は「五輪に出ると、今度はメダルと欲が出て、メダルを獲って帰りたかったのが正直な気持ち」とコメントしている。

 選手たちはもちろん、今大会の躍進で今度はまわりからの「東京ではメダルを」という声も大きくなると思う。幸い、9月から男子では新リーグであるBリーグが開幕。バスケットボールへの注目も継続される。バスケットボールは、国内での競技人口も多く、体育の授業などで誰もが一度は触れたことのあるスポーツだ。「メジャースポーツ」へと進化を遂げる可能性を秘めている。

 女子バスケットボール界におけるリオデジャネイロ五輪は、きっと“快進撃”ではなく、彼女らの地道な努力でつかんだ東京への道だ。その先が4年後のメダルへとつながるように、選手の強化・育成、競技の発展は急務。次の一歩が重要になってくる。

 (デイリースポーツ・國島紗希)

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