初五輪15歳の伊藤美誠「まったく緊張してないです」 団体で躍動、メダル王手

息のあったプレーをみせる伊藤美誠(左)福原愛ペア=リオデジャネイロ(撮影・棚橋慶太)
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 「リオ五輪・卓球女子団体・準々決勝、日本3-0オーストリア」(13日、リオ中央体育館)

 2大会連続のメダル獲得を目指す日本が3-0でオーストリアに勝利し、3大会連続の準決勝進出を決めた。ダブルスに出場した伊藤美誠(15)=スターツ=は福原愛(27)=ANA=とのコンビで躍動。怖いもの知らずの伸び伸びとしたプレーで勝利に貢献した。試合後も「緊張はないです」と言い切る鉄の心臓ぶりを見せつけた。

 第3試合のダブルスはポルカノバ、リ・カンビン組と対戦した。第1ゲームを11-5で取り、第2ゲームは接戦の末に10-12で奪われて迎えた第3ゲームで、伊藤のスーパーショットが出た。4-2から相手の強打に反応。角度をつけて打ち返して決めきった。

 第3ゲームを11-7で取ると、第4ゲームも7-10から伊藤の強烈なレシーブや福原のコースをついた一打などで5連続ポイントを奪い、12-10と逆転でものにした。観衆も日本びいきのファンが多かったようで、声援も力に変えた。

 伊藤は12日に行われたポーランドとの団体1回戦でシングルスとダブルスの2試合に出場。五輪初試合となったリー・チェンとのシングルスを3-1で見事に勝利し、ダブルスも3-1で勝った。連日の好パフォーマンスに「昨日も今日もすごくいい試合ができたかなと思います」と自画自賛しつつ、「最後の方で自分にミスが出てしまったのが反省点かなと思いますけど、明日につなげられる試合ができたかなと思います」と冷静に振り返った。

 試合の要所でもまったく臆するところがない。「観客の皆さんとか応援してくださる方がたくさんいて。観客の皆さんが盛り上がっているので、自分も楽しいなと思います」「普通の国際大会よりも楽しいなと思います。まわりの選手の入りだったり、すごく気合が入っているなと思います」と雰囲気を楽しむ余裕すら見せている。 「まったく緊張などしてないです」と言い切る15歳。福原、石川佳純の2枚看板と力を合わせて、2大会連続のメダルへ突き進む。

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