錦織 死闘制し逆転勝利に涙!日本勢96年ぶりとなる4強入り!

 「リオ五輪・テニス男子シングルス・準々決勝」(12日、五輪テニスセンター)

 男子シングルス準々決勝で世界ランク7位の錦織圭(26)=日清食品=が同11位のガエル・モンフィス(フランス)とのフルセットの死闘を7-6、4-6、7-6で制し、自身初の準決勝進出を決めた。20年アントワープ五輪で銀メダルを獲得した熊谷一弥(故人)以来日本勢96年ぶりの4強入りを果たした。これまで錦織は12年ロンドン五輪の8強が最高だった。

 相手のバックハンドがアウトとなった瞬間、思わず天を仰ぎ、顔を覆った。3セットマッチにもかかわらず、2時間53分にも及んだ激闘を制し、日本勢96年ぶりの4強入り。瞳には思わず涙が浮かんだ。いまやテニスのトッププレーヤーとして四大大会で数々の結果を残している錦織でも、格別の勝利だった。

 「一瞬信じられなかったです。(最終セットのタイブレークで)3-6だったし、ずっと劣勢だったので。逆転勝利できたのはすごくうれしかった」。

 好調のモンフィスに苦しめられた。第2セット以降、ファーストサーブが決まらず、後手後手に回ると、強烈なサーブと変幻自在のショットを駆使する相手に押された。最終セットのタイブレークはいきなり0-4とされ、そのまま3-6で崖っぷちに。しかし、ここから驚異の集中力を発揮。2ポイント連続で奪い返すと、相手がダブルフォルト。そのまま一気に押し切り、最終的には5連続ポイントという奇跡の大逆転劇だった。

 五輪ではATPツアーのポイントはつかない。多くのトップ選手が欠場を表明する中、錦織が出場を決めたのは、何より国を背負う重みを感じたいから。「五輪のテニスに関してはそれしかない」と話していた錦織。日の丸を背負ったエースが、また一つ歴史の空白を埋めた。

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