大山、リオ五輪日本代表に決定 「本当に夢のような気持ち」

 リオデジャネイロ五輪のゴルフの出場選手を決める基準となる11日時点の世界ランキングが発表され、男女とも2枠となった日本は女子で22位の野村敏京(23)と43位の大山志保(39)、男子は93位の池田勇太(30)と107位の片山晋呉(43)が出場権を得た。男子は17位の松山英樹と69位の谷原秀人が既に出場辞退を表明。結論を保留していた片山はこの日、関係者が出場の意思を明らかにした。

 最後までもつれた女子の日本代表2番手争いは、これまでの貯金を生かした大山がかろうじて逃げ切った。故障を押して出た全米女子オープンは8日に予選落ちし、思わず涙。決勝ラウンドに進んだ渡辺の失速でリオデジャネイロ行きが確定した10日(日本時間11日)、米カリフォルニア州サンノゼのホテルで「この2日間はため息しか出なかった。本当に夢のような気持ち」と語った。

 世界ランキングは過去2年の成績から算出する。大山は昨年の全米女子オープンで5位に入り、今年4月に日本ツアーで優勝したが、6月から首や肩の痛みで欠場が続いた。渡辺は日本ツアーで今季未勝利。米ツアーが主戦場の宮里美は最近不調と、3人とも決め手に欠ける状況だった。

 いずれも五輪への思いは強く、それぞれが重圧と戦った。大山は「ほかの2人の思いも持って頑張りたい。出るからには一番上を目指す」と意気込んだ。

 野村は今季米ツアーで2勝と躍進し、五輪代表の座は安泰だった。全米女子オープンも安定した内容でメジャー自己最高の11位。メジャー優勝を最大の目標に掲げ、五輪に強い意欲は示していないものの日本勢1番手でのリオ行きが決まり「メダルを取りたい」と語った。

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