ワンバック「われわれに運あった」

 「ロンドン五輪・サッカー女子・決勝、日本1-2米国」(9日、ウェンブリー競技場)

 米国が1年前のW杯決勝の雪辱を果たした。エースのワンバックは「二つの素晴らしいチームによる戦いだった。今夜はわれわれの方に運があった」と、日本への敬意を込めて喜びを口にした。

 巧みな連係を武器とする日本に対し、個の力を前面に出した。前半8分にモーガンの左クロスをロイドが頭でたたき込んで先制。その後は何度かピンチをしのぐと、後半9分に再びロイドが強烈な一撃で加点した。

 昨年の女子W杯決勝のPK戦で失敗した背番号10は「ドリブルからのミドルシュートは得意だから、あまり深く考えずに蹴ったら入った」と涼しげに振り返った。

 ワンバックとモーガンの2トップはパワーとスピードで圧力をかけ続け、GKソロは何度もビッグセーブで存在感を示した。終盤に岩渕の決定機を防いだ175センチの守護神は「日本のGKも素晴らしかった。チーム全体の勝利だが、貢献できてよかった」と誇った。

 W杯の翌年に五輪が開催されるサイクルが続くが、連続して優勝を逃したことはない。今や最大のライバルとなった日本との熱戦で底力を見せ、女子サッカー大国の面目を保った。

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