敗退決定のスエマエ「勝って終われた」

 「ロンドン五輪・バドミントン女子ダブルス・1次L」(31日、ウィンブリー・アリーナ)

 D組で北京五輪4位の末綱聡子、前田美順組(ルネサス)は3位で敗退が決まった。最終戦で香港ペアを下し、2勝1敗で3ペアが並んだが、得失ゲーム差で及ばなかった。

 勝利が決まると、しゃがみ込んだ末綱と前田の姿は、北京五輪で4強入りを決めたときのようだった。勝っても他の2ペアに得失ゲーム差で及ばないため、敗退が決まっていた「スエマエ」の1次リーグ最終戦。第2ゲームは13‐17から2度の4連続得点でものにし、4年間の苦労をねぎらうように抱き合った。

 北京五輪後に右膝の手術を受けた末綱は「前田に助けられた。最後は勝って終われて良かった」と大粒の涙を流した。バドミントンで日本初のメダルには届かなかったが、8強入りしたルネサスの後輩ペアの藤井と垣岩に「私達の分も頑張って欲しい」と夢を託した。

 五輪出場権を懸けた土壇場のインド・オープンで4強入りして世界ランキングを上げ、ロンドン行きを決めた。前田は「苦しい思いをしてつかんだ五輪。今までになかったような、いい戦いができた」と晴れ晴れした表情だった。

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