阪神がサヨナラ勝ちで単独首位キープ
「阪神4-3巨人」(9日、甲子園球場)
阪神が今季8回目のサヨナラ勝ちで延長戦を制し、単独首位をキープした。2位・ヤクルトとは1ゲーム差、3位・巨人とは3ゲーム差となった。
3-3で迎えた延長十一回、この回から登板した巨人4番手・マシソンに対し、先頭の鳥谷が中前打で出塁した。上本の犠打で1死二塁と攻め、続くマートンが左中間へサヨナラ二塁打を放った。
マートンは「マイコラス、山口にいいピッチングをされたが、自分自身は打席での感覚が良く、信じていた。自分としては最後にいい形でできると思っていた。チームメートがいい状況をつくってくれて、感謝している」と振り返った。
阪神は三回、1死一、三塁から鳥谷の二ゴロ間に1点を先制。四回に同点とされ、七回には2点を勝ち越された。
しかし七回裏、福留の中前打と巨人先発・マイコラスのボークで無死二塁とし、ゴメスが右前適時打。さらに1死三塁から伊藤隼の右犠飛で同点とし、延長戦へと持ち込んだ。
先発の藤浪は7回3失点(自責点2)で降板。八回は福原、九回と延長十回は呉昇桓、延長十一回は安藤が無失点でつなぎ、劇的勝利を呼び込んだ。
和田監督は「(マートンは)ここしかないというところで打ってくれた。ベンチにはもう(控えが)何人もいなかったし、ピッチャーもスンファン(呉昇桓)を2回使ったし、本当に苦しいところでよく打ってくれた」と助っ人の一振りをたたえていた。