白鵬「温かい応援の中で引退したい」

 大相撲名古屋場所(26日千秋楽)で2場所ぶり35度目の優勝を果たした横綱白鵬(宮城野)が27日、名古屋市内で一夜明け会見を行った。

 引退するモンゴルの大先輩・旭天鵬に捧げた賜杯。優勝パレードで旗手を務めてもらい、最後の花道をねぎらうことができた。「私の相撲人生で一生忘れない。大変いい思い出になった」と、喜びをかみしめた。

 幼少期、モンゴルに中継されるテレビで見るのが楽しみだった。「旭天鵬関、旭鷲山関が活躍して、マネをした。冬場、雪が降ったら(土俵の)円を描いて相撲を取った」と先駆者らにあこがれた幼少期を思い起こした。

 来日し、相撲取りになって初めて稽古を付けてもらった時の感激は忘れない。「今、思えば不思議な感覚。幸せ。不思議な感覚。目に見えない力がある。ふさわしい35度目の優勝になった。土俵を下りても、近いところで支えてもらえれば」と語った。

 同じく近日中に引退表明となる若の里にも思いをはせ、実は「大好き、あこがれの人だった」と明かした。「何でこんなに筋肉が付くのか、横綱、大関戦でも気っぷがいい」と興奮し、テレビを見ていた力士だった。

 30歳。2人の姿を見て自らの来たるべき時も考えた。「男はいつかそういう日が来る。2人が温かい応援の中で引退するのを見て、ああいう風にしたいと想像した」。

 とはいえ、まだまだ若手の壁になる。父がモンゴル相撲の横綱で6連覇。年6場所換算で36度の優勝で父に追い付くのが次なる目標。「私自身、1番近い目標。できれば年内に達成できれば」と意気込んだ。

 「あと2勝できれば旭天鵬関も引退しなかった。1勝1勝が大変。優勝は大変なことですから」と1勝の重みを力説。「力が落ちた」と評した元小結・舞の海氏には前日に続きチクリと言わずにはいられなかった。

 「30歳ですから。力が落ちたのはそうだろうし、いずれ男は土俵を下りる時が来る。その中で一番一番への思いがある。さみしいこと言わずに相撲の発展のために、一生懸命やって、温かい言葉をいただければ。長い相撲でも『辛抱した』との言葉だけで変わる。『落ちた』はがくっと来る。帰って毎日、ビデオをチェックしているんだから」と、冗談交じりに訴えた。

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