カズ なでしこJの世代交代を心配

出場機会なし。ベンチから試合を見つめる横浜FC・三浦知良=ニッパツ(撮影・佐々木彰尚)
3枚

 J2横浜FCのFW三浦知良(49)が6日、20年東京五輪を目指す新生なでしこジャパンを心配した。自身の出場がなかった松本とのリーグ戦の後、報道陣から話題を振られ「東京五輪はだれも経験していない選手が予選なしということで(出場する)。それは危険」と予選免除の開催国のため、真剣勝負を経ないで世代交代する難しさを指摘した。

 リオ五輪の予選はまだ終了していないため「まだ分からない」と念押しした上で、東京五輪について「今からやらないと。もう始まってると思う」と動き出すべきだと説いた。11年のW杯優勝の際にはメンバーにバラの花束を贈呈するなど、折に触れて交流をしてきただけに、なでしこの将来図が気になる様子だった。

 昨年限りで引退した大黒柱の澤穂希さんをはじめ、MF宮間あや、MF川澄奈穂美、FW大儀見優季、DF岩清水梓ら、ほぼ固定された顔ぶれが長年、なでしこジャパンをけん引してきた。それと引き替えに世代交代が進まなかったことも指摘されているが、カズは「彼女たちが偉大だということで、それを超える選手が出てこなかった」と端的に言い切った。

 上の世代が席を譲るべきか。この質問にも「乗り越えてくるものだと思いますよ」と即答した。そして、「Jリーグもそうですし、スペイン代表もそうでしたけど、下の世代が上の世代を超えていかないと世代交代できない」と続けた。単に若手を優先して選考するだけでは、本当の意味で世代交代はできないということになる。これは男子にも共通する課題だと付け加え、「本田だったり、香川だったり、岡崎だったり、長谷部だったり、超えていくメンバーがいないと」と、実力で居場所をもぎ取るような若手の台頭を期待した。

 東京五輪までは、もう4年ほどしかない。カズは「予選も経験してない、本番も経験していない選手がこれから出てくる。ちょっとどうなるのかなと。あっという間ですから。次の世代が育ってこないと。なでしこリーグで相当頑張らないとね」と女子サッカー界全体の奮起を願っていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス