苦労人35歳堀川 初防衛ならず引退

 「ボクシング・日本ライトフライ級タイトルマッチ」(27日、大山崎町体育館)

 王者・堀川謙一(35)=SFマキ=は元日本&東洋太平洋王者・寺地永(ひさし、51)の次男・同級1位・拳四朗(けん・しろう、23)=BMB=に判定0-3で完敗し、初防衛に失敗。王座を陥落し、試合後、引退を表明した。

 「強かった。自分がへたくそやった」と完敗を認めるしかなかった。懐に潜り込もうとするところに、多彩なパンチを浴び、出足を止められた。

 5回終わっての採点では3者ともに大差で挑戦者を支持。「倒すしかない」と終盤には玉砕覚悟でKOを狙い、何度か右フックが相手の顔面をとらえたが、仕留めるには至らなかった。

 9月にデビュー15年目で初のタイトルを獲得した。戦績は30勝(7KO)14敗1分け。日本で3度、東洋太平洋で1度跳ね返されたベルトを、5度目の挑戦で奪取した苦労人。

 「勝っても負けても辞める」との宣言は、「そのつもりです」と試合後も変わらない。「ボクシングは終わりですけど、人生は死ぬまで戦い。次の戦いが待っている。何をするか分からないけど、ゼロから、一生懸命生きていく」と、悔いなくグローブをつるす。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス